Quantcast
Channel: UFC News
Viewing all 2587 articles
Browse latest View live

数字で見るFUEL TV 9

$
0
0
9:34
UFCの一試合の平均時間。

6:55
ヘッドライナー、ゲガール・ムサシの過去14試合における平均試合時間。

1
ヘッドライナー、イリア・ラティフィの金網が壊れたことによりノーコンテストになった試合数。

75
ラティフィのこれまでの8つの勝利のうち、フィニッシュ決着になった試合のパーセンテージ。

88
ムサシの33勝のうち、フィニッシュ決着になった試合のパーセンテージ。

6
ラティフィがレスリングを始めた年齢。

8
ムサシが柔道を始めた年齢。

6:55

過去14試合におけるゲガール・ムサシの平均試合時間。

7
ライアン・クートゥアがこれまで経験した試合数。

14
そしてその対戦相手、ロス・ピアソンがこれまでに獲得した勝利の数。

7
Facebookで無料でストリーミング中継が行われる予定のプレリミナリー・ファイトの試合数。 (開始時間: 現地時間4:50 pm/日本時間0:50)

5
ブラッド・ピケットがこれまでUFCとWECで獲得したポスト・ファイト・ボーナスの数。

8

フィル・デフリーズのサブミッション勝利数。

0
マット・ミトリオーンのサブミッションによる敗北数。

9

グスタフソンがこれまでTKO/KOで仕留めた対戦相手の数。

18
ムサシの全試合数。

11
FUEL TV 9に登場するファイターたちの出身国の数。(イラン、スウェーデン、米国、ブラジル、イギリス、ロシア、アイルランド、オーストラリア、オランダ、コンゴ、シリア)

6
フェザー級のパブロ・ガルザとディエゴ・ブランダオのインチでの身長差。

9
ガルザのブランダオに対するインチでのリーチ差。

0
パブロ・ガルザ以外に飛びつき三角絞めで試合に勝利したファイターの数。

100
マイク・イーストンのUFCでのテイクダウン・ディフェンス成功率。

4
地元の英雄、アレクサンダー・グスタフソンが試合に向けた最後のトレーニングの最中に負傷し、予定されていたメインイベントからの欠場が決まったのは大会のわずか4日前。

ムサシ、 容赦なき攻撃。食い下がるラティフィに完勝:UFC on FUEL TV 9(ストックホルム大会)メインカード結果。

$
0
0
土曜日、ストックホルムのエリクソン・グローブ・アリーナで行われたUFC on FUEL TV 9大会。メインイベントにおいては、負傷により急遽欠場したアレキサンダー・グスタフソンの代打として、地元スウェーデン、マルメ出身のイリア・ラティフィが大金星を狙ってゲガール・ムサシに挑んだ。しかし、試合前のドタバタにも冷静に対処した元ストライクフォースライトヘビー級王者のムサシは、試合においても食い下がるラティフィに攻撃を続け、判定3-0(三者とも30-27)で完勝してのけた。ムサシは試合後、怪我と風邪に見舞われていたことを明らかにした。

試合開始後、冷静にジャブで手を出していったムサシは、1分20秒時点でラティフィが仕掛けてきたテイクダウンも巧みに防御。その後もパンチを振り回しても当てることのできないラティフィに対し、ムサシは閃光のような打撃を繰り出して行く。しかし両手を下げたムサシは、ラティフィのパンチを何発か被弾する場面あった。ラウンド終了間際には、ラティフィがもっと来いと、ムサシを挑発する場面もあった。

2ラウンドも似たような展開が続くが、ラティフィは豪快な右を当てることに成功! しかしムサシは全く動じずジャブを何発も当て、敵の顔面を血に染めてゆく。ラティフィの二度目のテイクダウン狙いも防いだラティフィは、フィニッシュを狙ってペースを上げてゆくのだった。

もはや」ラティフィが試合終了まで持つかどうか」が唯一の見所となってしまった最終ラウンド。実際にラティフィは最後まで戦い抜いてみせた。それだけでなく、ラティフィはついにテイクダウンに抵抗し、ムサシに強烈なパウンドを浴びせたのだった。最後の反撃も及ばず敗れたラティフィだったが、僅か4日前のオファーを受けて勇気ある戦いを見せてのけた。次回準備万端で参戦した際には、さらに良い試合をファンに見せてくれることだろう。

この勝利でムサシは34勝3敗2分に。ラティフィは8勝3敗1 ノーコンテストとなった。

ピアソン vs. クートゥア

現在上り調子のライト級戦士ロス・ピアソンは、UFC殿堂入りを果たしている always referred to UFC Hall of Famer ランディ・クートゥアのことを自らのヒーローだと公言している。しかしピアソンは、クートゥアの息子のライアンに対して、同様の敬意を表することはなかった。この新入りUFCファイターを、2ラウンドで葬ってのけたのだ。

試合開始直後、身長で勝るクートゥア(6勝2敗)はピアソンに組み付きフェンスまで押し込んでいってテイクダウン狙い。それを防ぐピアソン(17勝6敗)だが、なかなかクートゥアを振りほどけずにボディへの膝や肘を受けてしまう。クートゥアはやがてテイクダウンに成功しかけるが、ピアソンはすぐに立ち上がって相手を振りほどいてみせた。しかし、その後もクートゥアは巧みな動きと長いリーチを活かした打撃で主導権を握り、有利な状態でラウンドを終えた。

2ラウンド、相変わらず左右の動きを見せるクートゥアだが、ピアソンが徐々に距離を縮めはじめる。それでもピアソンをフェンスに追い詰め、当初のゲームプランを実行しに行くクートゥア。対するピアソンはなかなか打撃を当てられない。しかし残り1分40秒を切ったところで、ピアソンの蹴りがヒット! 崩れ落ちたクートゥアにさらに追い打ちをかけるピアソン。クートゥアが立ち上がってもフックの連打で畳み掛けてゆく。やがて強烈な左フックが炸裂し、クートゥアがマットに沈む。さらにピアソンがパウンドを打ち込むと、2ラウンド3分45秒レフェリーが試合を止めた。

ピアソンの試合後インタビューはこちら

ミトリオーン vs. デフリーズ

ヘビー級の有望株マット・ミトリオーンが、フィル・デフリーズを秒殺KOし、連敗を2で止めてみせた。

試合開始直後からテイクダウン狙いを隠そうとしなかったデフリーズ。一度目の防がれた後の二度目のトライが致命傷となってしまった。待っていたのはミトリオーンの拳! たまらずキャンバスに崩れ落ちたデフリーズに対して、ミトリオーンがパウンドで追い打ちをかけるとレフェリーが試合をストップ。開始後わずか19秒の出来事だった。 ミトリオーンはこれで6勝2敗に、デフリーズは9勝3敗1ノーコンテストとなった。

ミトリオーンの試合後インタビューはこちら

ピケット vs. イーストン

試合前からファイト・オブ・ザ・ナイト候補という呼び声が高かったブラッド・ピケットマイク・イーストンのバンタム級対決は、まさにその期待に応えるものとなった。見応えのある3Rの攻防を判定2-1で制したのはピケットの方だった。採点は二人が30-27でピケットを、一人が29-28でイーストンを支持した。

試合開始と同時に派手な打ち合いを展開した両者。二分過ぎにケージ際の攻防となると、イーストンがデ行くダウン狙いに織り交ぜて打撃を当てて主導権を握る。しかしピケットも高いディフェンス能力をみせ、やがてエルボーを当ててイーストンを突き放す。こちらも一歩も退かないイーストン、打撃からテイクダウンを見事に決めてみせる。両者が立ち上がると、今度はピケットがお返しのテイクダウンを奪取し、有利な状態でラウンドを終えた。

2ラウンドも一進一退の打撃戦を繰り広げる両者。2分過ぎにピケットがテイクダウンを奪って優位に立つ。やがて立ち上がった両者は、さらに真っ向からの打ち合いを展開! 今後はイーストンがテイクダウンを奪ってみせた。なんとか立ち上がったピケットだが、その表情に疲れが見え始める。しかしそこからピケットは右、左のコンビネーションをヒットさせ、場内を多いに盛り上げてみせた。

3ラウンド、それまでハイペースな展開にもかかわらず、両者は全くペースを落とさずに激しい攻防を繰り広げて行く。スタンドで打ち合った後に試合がグラウンドに移行すると、ピケットが見事なスクランブリングから上のポジションを奪取。一旦立ち上がった両者だが、ピケットはイーストンのバックに付いて豪快なスラムを炸裂させる! 残り1分 で再びスタンド状態に戻った両者は、観客の期待に応えるべく渾身の打ち合いを展開。見るものたちの記憶に残る激闘を戦い切ったのだった。

ピケットの試合後インタビューはこちら

ガルザ vs. ブランダオ

ジ・アルティメット・ファイター・シーズン14優勝者の ディエゴ・ブランダオが、TUF決勝以来もっとも素晴らしい勝利を挙げた。この日のフェザー級戦においてブランダオは、パブロ・ガルザから1ラウンドでタップを奪ってのけたのだ。

試合開始後すぐに打ち合いを展開した両者。2分弱が経過したところで、ブランダオはガルザを大きく持ち上げてテイクダウン! サイドを奪い、さらにマウントへとポジションを進めてゆく。そこからさらに肩固めに移行すると、ガルザは3分27秒でたまらずタップした。

この勝利でブランダオは21勝8敗に、ガルザは13勝4敗となった。

ブランダオの試合後インタビューはこちら

コラッサーニ vs. ペラルタ

2011年以来はじめてとなる地元スウェーデンでの試合において、アキラ・コラッサーニが見事にUFC二勝目を挙げた。コラッサーニはロビー・ペラルタを判定3-0で下したのだ。採点は二人が30-27、一人が29-28だった。コラッサーにはこれで13勝4敗に。これまで10連勝を挙げていたペラルタは、これで16勝4敗1ノーコンテストとなった。

1R、動きで勝ったのはコラッサーニ。足を使いパンチを当ててペースを握る。対するペラルタも数発打撃をヒットさせるが、時間が進むにつれてコラッサーニが豪快なパンチを当てる場面が目立っていった。

2R。ペラルタはコラッサーニの動きを止めようとローを放って行く。しかしコラッサーニは動じない。さらにテイクダウンも狙って行くペラルタだが、これもコラッサーニに防がれる。しかしラウンド中盤にペラルタの左がヒット! ぐらついたコラッサーニはピンチに。さらにラッシュをかけるペラルタだが、コラッサーニはそれを凌ぐ。そして残り1分のところで今度はコラッサーニが大きな右をヒット! ふらついたペラルタだが、なんとかラウンド終了まで持ちこたえた。

3R、お互いフィニッシュを狙って振り回してゆく両者。やがてコラッサーニがテイクダウンを決めると、ペラルタは下からのキムラで応戦。両者は立ち上がるが、コラッサーニは再びテイクダウンを決めるが、試合はそこで膠着。またもや立ち上がった両者だが、両者はもみ合ってフェンス際に。そこでペラルタは肘を当ててコラッサーニの額をカットするが、コラッサーニはここでまたもやペラルタをテイクダウン。コラッサーニは、試合終了までそのまま上の体勢をキープした。

コラッサーニの試合後インタビューはこちら

鎖から放たれたマッドドッグ。マダディ、ジョンソンから一本勝ち! UFC on FUEL TV 9(ストックホルム大会)、プレリミナリー・バウト結果

$
0
0
土曜日、ストックホルムのエリクソン・グローブ・アリーナで開催されたUFC on FUEL TV 9 大会。レザ・マダディマイケル・ジョンソン の両者は、試合開始前の数日からお互い罵り合っていた。そして迎えた決戦の日、3Rに見事に一本勝ちしたのは地元スウェーデンのマダディだった。

試合前からいきり立っていた両者の対決。先制したのはテイクダウンを奪ったマダディ。パウンドから足関節を狙ってゆくが、ジョンソンは逃げて上を取り返す。下から攻撃を繰り出すマダディだが、やがて立ち上がる。ここでジョンソンがハイキックでマダディをなぎ倒す! しかし素早い回復を見せたマダディは、なんとかラウンド終了まで凌ぎ切ってみせた。

「ジョンソンのキックは効いたよ。100パーセントではなく99パーセントね」と試合後にマダディは、自らをKO寸前に追い込んだ蹴りについて語った。

2R、マダディはテイクダウンからバック、さらにサイドポジションを奪って肘の連打をみせてペースを取り返す。凌いで立ち上がったジョンソンだが、マダディはまたもやテイクダウンを奪取し、ラウンド終了まで肘で猛攻を仕掛けていった。

3R、またもやジョンソンをテイクダウンしたマダディは、今度はアナコンダチョークに。これががっちり入って1分33秒、ジョンソンはタップ! マダディは歓喜のあまり客席に飛び降りて観客と抱き合った。

この勝利でマダディ は13勝3敗、ジョンソンは13勝8敗となった。

トゥロエング vs. セラ

地元スウェーデン、ウメオ出身のミドル級戦士、トール・トゥロエングが、TUF17のハウスメイトだったアダム・セラ から見事に1ラウンド一本勝ちをきめてみせた。

試合開始後から経験の差を見せつけたトゥロエングは、打撃からテイクダウンを決めてみせた。そこからサイドに移ったトゥロエングは、さらにセラのバックに付くとチョークを極めて勝利。3分11秒の出来事だった。

トゥロエングはこれで16勝4負1分に。セラは 4勝1敗となった。

トゥロエングの試合後インタビューはこちら


アマゴフ vs. スパング

ストライクフォース出身者同士の対決となったこの一戦。この日初のウェルター級戦を迎えたアドラン・アマゴフが、 地元スウェーデンのストライカー、クリス・スパングから完封勝利を挙げた。

3人のジャッジは全て30-27でアマゴフの勝利を支持した。

試合開始後に主導権を握ったのは、サイドキックで相手を突き飛ばしてのけたアマゴフ (12勝2敗1分)だった。 スパングもカウンターを狙うものの、アマゴフの多彩な打撃に手が出せないまま。チェチェン出身のアマゴフは、テイクダウンも奪って有利にラウンドを終えた。

2ラウンドにとうとう攻撃を開始したスパング(5勝2敗)。しかしアマゴフはテイクダウンで切り返し、スパングの地元スウェーデンの観客を黙らせてしまう。スタンド後もアマゴフは変幻自在の蹴りと肘を繰り返して、スパングを寄せ付けず。

3ラウンド。後のないスタンザは前に出てゆくが、アマゴフは足を使いながらカウンターを当てて行く。残り2分の時点でまたもやテイクダウンを取ったアマゴフは、さらにスープレックスまで繰り出して試合を支配し、MMAファイターとしての完成度の高さを見せつけた上で170パウンド級デビューを飾った。

マグレガー vs. ブリメージ

前評判の高かったアイルランド人ファイターのコナー・マグレガーが、噂通りの強さを見せつけた。マグレガーはマーカス・ブリメージ を1ラウンドKOに葬り、UFC初敗北を味合わせたのだ。

試合前の舌戦を受けて、試合開始直後からパンチで前に出たブリメージ。しかしマグレガーは冷静に受け止め、アッパーカットと右を入れて行く。さらにマグレガーの左アッパーが痛烈にヒットすると、たまらずブリメージはダウン。マグレガーが追撃すると、レフェリーは1分07秒で試合をストップした。

この勝利でマグレガーは13勝2敗に。ブリメージは6勝2敗となった。

マグレガーの試合後インタビューはこちら

ライアン・ラフレア vs. ベニー・アロウェイ

非常に見応えのある攻防が展開されたこの試合、主導権を握ったのはラフレアのほうだった。テイクダウンから上のポジションを奪うラフレアに対して、アロウェイは何度も立ち上がるが、そのたびにまたグラウンドに持ち込まれてしまう。

最終ラウンド、後のないアロウェイはハイキックを放って行くが当たらず。果敢なサブミッション狙いも、結局極まらずに終了のブザーが鳴った。

判定は三者ともに30-27でラフレアに。アロウェイの連勝は6で止まった。

トム・ローラー vs. マイケル・クイパー

序盤は柔道のバックグラウンドを活かした大外刈りを連続できめたクイパーが、ローラーのレスリングを圧倒! しかし2R、自信を持ちすぎたクイパーが両足タックルに入った時、ローラーが必殺技のギロチンへ。そのままガードに飛びついたローラー。一分近くに渡って締め上げて、1分05秒ついにタップを奪ってみせた!

パピー・アベディ vs. べサム・ヨウセフ

ストックホルム大会のオープニングを飾ったスウェーデン人対決、見事に勝利したのはパピー・アベディだった。

これまでストライカーとして鳴らしてきたアベディだが、この日はテイクダウンからのコントロールに重点を置いた試合展開に。これが効を奏して、常に上をキープしたアベディが優位なまま試合は進んでいった。膠着の多い展開に終始した試合は判定2-1(29-28、29-28、28-29)でアベディが勝利した。

UFC on FUEL TV 9 試合後記者会見要約-ボーナスは誰の手に…?

$
0
0
UFC on FUEL TV 9の試合後記者会見にはUFC®プレジデントのデイナ・ホワイト、ゲガール・ムサシイリア・ラティフィコナー・マグレガーブラッド・ピケットトール・トゥロエング、そしてレザ・マザディが出席した。

TUF卒業生のマイケル・ジョンソンから3ラウンドにタップを奪ったレザ・マダディがサブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得。1ラウンド終盤にジョンソンのエゲツ無いハイキックをもらうもそのピンチを凌いだ“マッド・ドッグ”は2ラウンドが終盤に差し掛かるとその真価を発揮し始め、3ラウンドに入りテイクダウンに成功したマダディはそこからの展開でダース・チョークを極めると試合を終わらせた。

1ラウンドでマーカス・ブリメージを粉砕したニューカマーのコナー・マグレガーがノックアウト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。素晴らしい打撃とフットワークを披露しながらマグレガーはブリメージにアッパーカットとジャブを命中させ、ブリメージが両膝を屈すると猛烈なグラウンドの打撃で追い討ちをかけ、レフリーのストップを呼び込んだ。

ファイト・オブ・ザ・ナイトはブラッド・ピケットとその対戦相手のマイク・イーストンが獲得した。二人のバンタム級は試合を通じて終始スタンドでもグランドでもめまぐるしい一進一退の攻防を展開した。3ラウンド判定までもつれ込んだこの一戦はスプリット判定でピケットが勝利した。

UFC Fit: ヤング・ガンのメンタル・タフネス

$
0
0
UFCバンタム級のスコット “ヤング・ガン” ヨルゲンセン(14勝6敗0分け)が現地時間4月13日に行われるジ・アルティメット・ファイター 17 フィナーレでユライア“カリフォルニア・キッド”フェイバー(26勝6敗0分け)と対戦するとき、スコットは金網の反対側に居るユライアのことを、友人として、そしてかつてのトレーニング・パートナーとして見ることはないだろう。スコットにとってその男は単にUFCバンタム級のタイトルを獲得する、と言う彼の目標の途上にある単なる一つの障害として見るだろう。

ヨルゲンセンはボイス大でのレスリングのトレーニングを通じて、精神と肉体を鍛え上げ優れた技術を身に付け、3度Pac-10王者に輝く過程で“専心する”ということの重要さを学んだが、それと同様に彼の両親もまた、彼にポジティブな影響を与えたと語る。

ぼんやりとした意識でトレーニングを続けることは間違った方向にファイターを進ませることがあり、それは実戦の際に支払う大きな代償へとつながってゆく。何事かに挑戦する際に、集中力を保つことに関してヨルゲンセンを助けてきたいくつかの秘訣-もちろん誰にとっても有意義な-を以下に紹介したい。

#1 賞品から目を離すな

25分間の戦いの間だけは友情は忘れ去る、というのは困難なことをやりぬくために精神的な集中力を用いる、ということの好例のひとつだ。「ユライアも俺もいつかはこの日が来ることを知っていたし、そうなったときに“友情”にそれを邪魔させるつもりは無かった。」ヨルゲンセンは語る。「それが終わってから、置いてきたところから、それを拾い上げれば良いだけさ。」 

「ファイター達はそのスイッチを自在にオン・オフする優れた能力を持っているんです。」カリフォルニア州コロナにあるUFC Gymでストレングス・コーチを務め、NASM-CPT、CSCS、USAWのアンディ・ヘネベリは語る。「周囲の環境から自分を切り離し、様々な雑音から自分を完全にシャットアウトすることができる、というのがより成功するファイター達の特徴です。」

これはそれぞれの目標を持つ、誰にとっても同じことだ。それにはあなたにとってのより大きな目標を、困難に出会うたびに毎日暗唱することだ。そうすればある日突、然脂っこいスナックを食べるのをやめることや、奥歯をすり減らすような厳しいトレーニングをやりぬくことが“単なる不可能なこと”からゴールへの距離を示す一つの標識のように感じるようになるだろう。

#2. 現実的な目標を設定しろ
あなたの目標がアマチュア・サーキットで初勝利を挙げることであれ、初めてのUFCタイトルを獲得することであれ、それにつながるいくつかの目標を設定しよう。「俺は目標を積み重ねる形で設定している。」ヨルゲンセンは説明する。「たとえば、最後の目標を5年後に設定するところから始めるんだ。それから4年後、3年後、2年後、そして1年後の目標を5年後の目標にステップ・アップする形で設定すると良い。」

#3. チャンスに備えろ
ジ・アルティメット・ファイター17フィナーレのメイン・イベントで予定されていたデメトリオス・ジョンソンとジョン・モラガの一戦が選手の負傷により消滅した後、ヨルゲンセンはわずかな準備期間でオファーされたフェイバー戦を受諾した。つねに優れたコンディションを維持していたために、準備期間の短さに気持ちをかき乱されること無く、ヨルゲンセンはこのチャンスに集中することができる。「タイトル戦にたどり着くまでに、俺はあと数試合、よい形で試合に勝利する必要があるから、できる試合はなんでも受けるよ。一人のファイターが現役で居られる時間はそれほど長くない。だからショート・ノーティスの試合だってそんなに悪いものじゃない。特に自分がすでによいコンディションになっている場合はね。」

#4. 息抜きを持て
どのファイターも素早いステップ・ワーク、より多いスタミナ、そしてより強いパンチを繰り出せるように、とトレーニングを行う。しかしヨルゲンセンはトレーニング以外の時間はそれらのことに思いを巡らせる事を良しとしない。「何かに囚われすぎるとストレスが増えてしまう。」ヨルゲンセンは明かす。「俺にとって、トレーニングこそがトレーニングなんだ。それこそがゲームプランを考える時間だ。練習が終わったら、俺は家に帰って、自分がハッピーで精神的に準備ができているか確認したいんだ。俺にとってもうひとつのやりかたは俺の息子だ。俺はしょっちゅう自分の練習からとびだして彼の練習を手伝い、それからまた自分の練習に戻るんだ。混乱しているように聞こえるかもしれないけど、このやり方は俺のトレーニングの思考を分断してくれる。だから俺は常に試合のことだけを考えている訳ではないんだ。」

#5. 立ち直れ
「カレッジでは最初の2ヶ月は一度もテイクダウンを奪うことが出来なかったと思う。」現在のヨルゲンセンのグラップリングでの活躍からは信じられないことだが、ヨルゲンセンはそう語る。「誰も甘やかしてはくれなかった。俺は強靭な精神的な態度を作り上げた。あれは“苦境の学校”そのものだった。俺は楽な道を探そうとは決してしなかったよ。」

休養日がくるだろう。しかしそれはあなたが再び苦境を凌ぐという決意をするか、それとも逃げ出してしまうのか、どのように復活するのかを決断するための時間だ。「いよいよキツくなったら、俺はもっとタフになるんだ。」ヨルゲンセンはその真意を語る。「自分にとって悪い日が続いたって、べつにそれで世界の終わり、って訳じゃない。集中して戻ってきて、成功するために備えるんだ。UFCに来てみろ、ここでは泳がなきゃ溺れて死ぬだけだ。みんなが王者になることを目指しているんだ、イージーな日なんてある訳が無い。ファイターでありさえすれば満足だ、なんて奴は一人も居ないんだ。」

#6. 居残り練習に備えろ

弊害となるオーバー・トレーニングと、他人よりも努力を積むと言うことは同じ事ではない。「俺がレスリングの合宿でコーチをするとき、俺は子供達に“もしベストになりたかったら、居残り練習に参加しろ”と言っている。練習が終わる、と言うことは家に帰らなくてはいけない、と言う意味ではないからね。自ら何本かのダッシュを追加したって良いし、懸垂や、30分くらい反復練習をやったって構わないんだ。その居残り練習が試合でモノを言うんだ。」

The Ultimate Fighter Final Episode Results

$
0
0
Uriah Hall and Kelvin Gastelum set to meet in the series finale This Saturday’s The Ultimate Fighter Finale card revealed Las Vegas, Nevada – And then there were two. The Ultimate Fighter® returned to FX on Tuesday night, with the final episode of its seventeenth season, featuring two semifinal elimination fights. New Yorker Uriah Hall and Kelvin Gastelum of Yuma, Ariz. secured their berths in the final and moved within reach of a lucrative contract with the Ultimate Fighting Championship® and a brand new Harley Davidson. Gastelum continued to utilize his impressive wrestling, submitting favored Josh Samman at 4:02 of the first round via rear naked choke. Hall followed in the second semifinal of the evening, spending 9:49 in the Octagon® - more than his two previous fights combined - before securing a TKO victory over Dylan Andrews. The fighters will square off in the final at The Ultimate Fighter Finale on Saturday, April 13. Given that both fighters were members of Team Sonnen, UFC light heavyweight challenger Chael Sonnen has officially won the Harley Davidson motorcycle, presented to the winning coach. A full recap is available at ufc.com and below are the season results at a glance: Team Sonnen – coached by UFC® light heavyweight Chael Sonnen – (8-6) Luke Barnatt (1-1, TKO win over Gilbert Smith in episode 2, TKOd by Dylan Andrews in episode 10) Uriah Hall (3-0, KOd Adam Cella in episode 3, KOd Bubba McDaniel in episode 11, TKOd Dylan Andrews in episode 12) Zak Cummings (0-1, lost a UD to Dylan Andrews in episode 8) Tor Troeng (0-1, TKOd by Josh Samman in episode 6) Jimmy Quinlan (1-1, submitted Clint Hester in episode 7, tapped to strikes from Josh Samman in episode 11) Kevin Casey (0-2, lost a UD to Collin Hart in episode 4, lost via TKO [failure to answer to bell] to Bubba McDaniel in episode 9) Kelvin Gastelum (3-0, submitted Bubba McDaniel in episode 5, defeated Collin Hart by TKO in episode 10, submitted Josh Samman in episode 12) Team Jones – coached by UFC® light heavyweight champion Jon Jones – (6-8) Clint Hester (0-1, submitted by Jimmy Quinlan in episode 7) Josh Samman (2-1, TKO win over Tor Troeng in episode 6, TKO win over Jimmy Quinlan [tapped to strikes] in episode 11, submitted by Kelvin Gastelum in episode 12) Bubba McDaniel (1-2, submitted by Kelvin Gastelum in episode 5, defeated Kevin Casey by TKO [failure to answer to bell] in episode 9, knocked out by Uriah Hall in episode 11) Gilbert Smith (0-1, TKOd by Luke Barnatt in episode 2) Collin Hart (1-1, defeated Kevin Casey by UD in episode 4, TKOd by Kelvin Gastelum in episode 10) Adam Cella (0-1, KOd by Uriah Hall in episode 3) Dylan Andrews (2-1, defeated Zak Cummings by UD in episode 8, defeated Luke Barnatt by TKO in episode 10, TKOd by Uriah Hall in episode 12) All but two of this season’s cast members will make their return on the Finale card, as Thor Troeng recently submitted Adam Cella at UFC on FUEL TV®: MOUSASI vs. LATIFI. The full fight card is now available at ufc.com. Tickets for The Ultimate Fighter® Finale are on-sale now. To purchase tickets visit the Mandalay Bay Events Center Box Office, all Ticketmaster locations, www.ticketmaster.com, or charge-by-phone at 800.745.3000. The Ultimate Fighter® Finale takes place Saturday, April 13, live from the Mandalay Bay Events Center in Las Vegas, Nev. The event will air live on FX at 9 p.m. ET/6 p.m. PT.

TUF 17 フィナーレ、公式計量結果

$
0
0
メインイベントではバンタム級のユライア・フェイバースコット・ヨルゲンセンの一戦、そしてユライア・ホールケルヴィン・ガストラムによるTUF 17の決勝戦も行われるThe Ultimate Fighter 17フィナーレは日本時間4月14日日曜日午前10時からネバダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターで開催され、その模様はFXでライブで中継される。また日本時間午前8時からはFUEL TVによる4試合のプレリミナリーファイトのライブ中継が、そしてFacebookが“いいね”なファンのために日本時間午前6時30分から3試合のプレリミナリーファイトのライブ・ストリーミング中継も行われる。

メインイベント
スコット・ヨルゲンセン (135.5) VS ユライア・フェイバー (136)

FX メインカード
TUF 17 決勝戦
ケルヴィン・ガストラム (186) VS ユライア・ホール (185)

キャット・ジンガーノ (136) VS ミーシャ・テイト (135.5)
ガブリエル・ゴンザガ (261) VS トラヴィス・ブロウニ (239)
ギルバート・スミス (185) VS ブッバ・マクダニエル (184.5)

FUEL TV ファイト
ケヴィン・ケイシー (185) VS ジョシュ・サマン (184.5)
コリン・ハート (184.5) VS ルーク・バーナット (185)
ジミー・クインラン (185) VS ディラン・アンドリュース (186)
クリント・へスター (185) VS ブリストル・マルンド (185.5)

オンライン・ファイト
バート・パラゼウスキ (145) VS コール・ミラー (146)
マキシモ・ブランコ (146*) VS サム・シシリア (146)
ダニエル・ピネダ (145) VS ジャスティン・ロウレンス (145)

*ブランコは2度目の計量で計量をクリアー。

TUF 17 フィナーレ、メインカード結果:噛ませ犬のキャットが大勝利!

$
0
0
ラスベガスのマンダレイベイ・イベントセンターでおこなわれたTUFフィナーレは、UFCにとっては最高のハイライトリールを量産する大会となった。 ドラフト最下位でチーム入りした弱冠21才がTUF優勝候補を倒して優勝し、また新規参戦の選手が元王者を倒してTUF18におけるコーチ役を勝ち取ってみせ、さらに一人のヘビー級戦士が、エルボー攻撃のみで71秒KO勝ちを収めたのだ。そして、これら全てはメインイベントが開始する前の出来事だった。

スコット・ヨルゲンセン vs. ユライア・フェイバー

この日のメインイベントに登場したのは、元トレーニングパートナーである二人のバンタム級戦士、スコット・ヨルゲンセンと元WEC王者のユライア・フェイバー。 ハイペースの攻防が展開されたこの試合は5ラウンド戦として行われたが、決着に5ラウンドは要さなかった。フェイバーがスピード、パワー、そして多彩な攻撃を駆使してヨルゲンセンを攻め立て、4ラウンドにとうとう一本を奪ったのだ。

1ラウンド、最初のテイクダウンを奪ったのがヨルゲンセン。しかしより大きなダメージを与えたのは、お返しのテイクダウンから強烈は膝を当てたフェイバーの方だった。さらにフェイバーは、残り2分の時点でヨルゲンセンのバックに回って四の字ロックを完成させる。やがて両足フックに移行したフェイバーが痛烈なエルボーを見舞ってゆくと、電光石火のスクランブルの攻防に移行した二人。フェイバーはそこからギロチンの体勢に入るが、ヨルゲンセンは何度も回転して膝立ちの体勢でエスケープ。しかしフェイバーはさらにヨルゲンセンをグラウンドに引きずり込んでいった。

ヨルゲンセンによるローブローからはじまった2ラウンド。試合が再開されるとフェイバーは打撃でラッシュをかけていった。打ち合う二人だが、攻撃の多彩さで上回ってみせたのは、足へのパンチ、テイクダウン、膝と織り交ぜていくフェイバーの方。負けじとヨルゲンセンもテイクダウンを奪うが、二人は回転してスタンドで。すると今度はフェイバーがお返しのテイクダウンを奪ってみせた。

3ラウンド、明らかに距離感を掴んできたフェイバーは何度もヨルゲンセンの顔面に打撃をヒット。たいするヨルゲンセンの方はなかなか有効打を当てられない。ならばとフェイバーを金網に押し込んだヨルゲンセンは、フェイバーがバランスを崩した隙に乗じてバックに飛びつく。しかしフェイバーはすぐに振りほどいてみせる。そこからフェイバーは軽いステップから頻繁に出入りをしてパンチを当て、さらにテイクダウンを決めて有利な状態でラウンド終了を迎えた。

4ラウンド、徐々に距離を詰めていくヨルゲンセンだが、ジェイバーは左を当て、テイクダウンを狙い、さらに至近距離からの膝をあててゆく。やがてテイクダウンを奪ったフェイバーは、スクランブルから素早いバックに回って四の字ロックを完成。そこからしっかりとチョークを極めてみせたフェイバーが、3分16秒でヨルゲンセンからタップを奪ってみせた。

暫定王者のヘナン・バラオンを除けばトップコンテンダーである、カリフォルニアキッドことフェイバーはこれで28勝6敗。その敗戦の全てはタイトルマッチにおけるものだ。この勝利はフェイバーにとって3試合連続の一本勝ちとなった。それまで7位にランクされていたヨルゲンセンは、これで14勝7敗となった。

ケルヴィン・ガストラム vs. ユライア・ホール
チーム・ソネン同士の対決となった、ノックアウト・アーティストのユライア・ホールと、ドラフト最下位指名ながら怪力を誇るケルヴィン・ガストラムによる決勝戦。一進一退の攻防の末、弱冠21才のガストラムが、ホール有利の前評判を覆して、見事に史上最年少のジ・アルティメット・ファイター覇者となってみせた。

試合開始と同時に、恐れることなくホールに向かっていったガストラムは、ホールをケージに追い詰めては蹴りとパンチを見舞ってゆく。対するホールは、ガードを下げて立っては、組んでからの膝を狙ってゆく。両者中央に戻ると、前蹴りを繰り出してゆくホール。しかしガストラムも前蹴りでお返しすると、さらに左を当ててゆく。さらにガストラムがテイクダウン! 上から打撃を当ててゆく。やがて立ち上がったホールは、ラウンド終了寸前に逆にダブルレッグを狙って会場を驚かせてみせた。

2ラウンド、ほとんど傲慢と見えるほどの自信を覗かせたホールは、前に出てくるガストラムに対して、ガードを下げたまま華麗にステップ。ホールは後ろ回し蹴りからミドルへの連携をみせるが、ここでガストラムがまたしてもテイクダウンを奪取し、さらにハーフガードの上からエルボーを繰り出して会場の「ケルヴィン」チャントを呼び込んでみせる。しかし体勢を入れ替えたホールは、立ち上がろうとするガストラムのボディに膝を当てて、さらにムエタイの首相撲から膝を入れて行く。さらにホールは金網際の組み合いから足をかけてテイクダウン。ケルヴィンも背中を向けてたちあがってみせるものの、ここでホールの派手なスープレックスが炸裂した!

3ラウンド。素早く前に出てくるガストラムは、ホールのローブローを被弾して試合は中断。再開後に鞭のごとき蹴りと拳をあててゆくホール。対するガストラムは、痛烈な左をもらいながらも前に出てテイクダウン。すぐに振りほどいて立ち上がったホールは逆にテイクダウンを奪い返し、上から強い打撃を打ち込んでゆく。それでも立ち上がったガストラムは、さらにお返しのテイクダウン! そこからお互いは上と下から全力で拳を振り回しての打ち合いに。そのままm 最後の45秒間、両者は観客を熱狂させてみせた。

ジャッジの判定は2-1(29-28、28-29、29-28)でガストラムに。ガストラムはこれで7戦全勝となった。「嬉しいけど、タフな試合だったから体が痛いよ」とガストラムは語った。「何発か効いた蹴りをもらったんだ。でもそのうち回復するよ。最高の気分だね。」ホールの戦績は8勝3敗となった。

キャット・ジンガーノ vs. ミーシャ・テイト
UFC史上2度目の女子試合において、ズッファに新しく参戦してきたキャット・ジンガーノが元ストライクフォース王者のミーシャ・テイトからTKO勝ちを収めた。これでジンガーノは王者ロンダ・ラウジーへの挑戦権とともに、TUF 18においてラウジーとコーチング対決する権利を得た。

1ラウンド、体格に勝るテイトは打撃で突進してジンガーノを下がらせる。最初にテイクダウンを奪ったのはテイトだが、ジンガーノはすぐに立ち上がり、スタンド状態でのギロチンの体制に入って体を反らせて締め上げる。なんとか逃げたテイトはシングルレッグでテイクダウンをするが、またしてもギロチンに捕まることに。ここから両者はスクランブルの攻防に。お互いに体勢を入れ替え合ったものの、上の体勢からより効果的なグラウンド&パウンドを入れていったのはテイトの方だった。スタンドに戻ってから蹴りと左ストレートを当ててみせたジンガーノだが、またしてもテイクダウンをもらってしまう。ハーフガード上の体勢からテイトが肘を連打する中ラウンドが終了した。

2ラウンド、蹴りで距離を保ってみせるジンガーノ。しかしテイトはまたもや押し込んで上のポジションを奪う。テイトが上から打撃を繰り出すなか、ジンガーノは相手に背中を見せてから回転して脱出を試みる。しかしテイトはすかさず腕十字の体勢に。ジンガーノが逃れて上を奪うと、今度はヒールフックをしかけてゆくテイト。ジンガーノはテイトの足にエルボーを落として対抗し、やがて回転して何を逃れてサイドを奪取。さらにハーフの上を取ったジンガーノは、逆に肘を落としていった。テイトはなんとか立ち上がったものの、ジンガーノの打撃をさらに被弾し、そこからテイクダウンを狙うも防がれてしまった。

3ラウンド開始直後に派手な蹴りを放っていったジンガーノは、ダブルレッグでテイクダウンを奪うとエルボーを落としてゆく。バタフライガードで対抗するテイトだが、ジンガーノは上四固めに移行し、テイトを金網際から引き戻すと、サイドポジションを奪っていった。なんとか立ち上がったテイトだが、膝を頭部にもらうと防御のためにグラウンドへ。再び立ち上がったテイトだが、またしてもジンガーノの痛烈な膝が顔面に! たまらず倒れたテイトを見て、レフェリーのキム・ウィンスローは試合を止めた。「アルファ」ことキャット・ジンガーノという名のニュースターが誕生した瞬間だった。

「試合中、自分が実際にオクタゴンの中で戦っていることに本当に驚いたの。目眩がするくらいだった」とジンガーノは言った。「息子やお母さん、そしてここに来るまでに人生であった全てのことを考えたら、目が覚めたの。そしてこの試合を終わらせなきゃと思って、やったのよ。」この3ラウンド2分55秒のTKO勝利によってジンガーノの戦績は7戦全勝に。そして今年後半にバンタム級王者ロンダ・ラウジーとの無敗対決が決定した。テイトはこれで13勝4敗となった。

キャットの試合後インタビューはこちら

ガブリエル・ゴンザガ vs. トラヴィス・ブロウニ

ヘビー級戦士、トラヴィス・ブロウニがガブリエル・ゴンザガを僅か71秒、痛烈なエルボーでKOし、ゴンザガの連勝を3で止めてみせた。

試合開始。6フィート7インチのブロウニが派手なハイキックを放っていくと、それはゴンザガのはるか頭上を切り裂いていった。すかさず間合いを詰めて足を掴んでテイクダウンを狙って行くゴンザガ。対してフェンス際でタックルを切ろうとするブロウニ。ゴンザガがさらに体勢を低くしたとき、ブロウニは自身の腰骨当たりに位置するゴンザガの頭部に痛烈なエルボーを連打! なんとこれでゴンガザが崩れ落ち、1分11秒、ブロウニがKO勝ちを飾った。

ブロウニの戦績はこれで14勝1敗1分、唯一の敗戦は、昨年10月にタイトルコンテンダーのアントニオ・“ビッグフット”・シウバ戦で蹴りを放った際にハムストリングを負傷したことによるものだ。「どれだけ長く試合をしたかで給料が決まるわけじゃないからね」とブロウニは言った。「顔面にダメージを受けないために、出入りを激しくする予定だったんだよ。僕の左足はもう100パーセント完治していることを示したかったから、最初にあのハイキックを打っていったんだ。」ゴンザガはこれで14勝7敗となった。

ブロウニの試合後インタビューはこちら

ギルバート・スミス vs. ブッバ・マクダニエル
FXで放映されたメインカードのオープニングバトルにて、チーム・ジョーンズのミドル級の二人、ギルバート・スミスと、ワイルドカードで敗者復活してみせたブッバ・マクダニエルが激突した。試合はマクダニエルが見事にスミスから3ラウンドで一本勝ちを飾ってみせた。

試合開始と当時にパンチを振り回していったスミスだが、マクダニエルは動じずに体勢を入れ替えて、痛烈な打撃を入れてゆく。スミスはテイクダウンを奪ってみせるものの、マクダニエルはスイープから上を取って、肘と鉄槌を打ち下ろして行く。負けじとスミスは上を取り返し、マクダニエルのガードをパスしてみせたが、マクダニエルはギロチンからまたしても上を取り返す。そこからマクダニエルが膝や打撃を当てて1 ラウンドは終了した。

続く2,3ラウンドとも、マクダニエルの打撃が炸裂することではじまった。スミスもテイクダウンに入って防御するが、マクダニエルが常に上を取って有利に試合を進めていった。怪力を誇るスミスは、マクダニエルの攻撃から何度も逃れてみせる。しかし、技術と経験に勝るマクダニエルはバックを奪い、クルシフィックスの体勢に入り、また多彩なガードからの攻撃で攻め立てていった。

そして迎えた3ラウンド中盤、スミスは力でなんとか上を奪ってみせた。しかしマクダニエルは下から素早く三角の体勢へ! さらに締めを強めたマクダニエルがスミスの腕を伸ばすと2分49秒、スミスがタップした。

「ギルバートがこの試合を望んだんだよ。俺とはTUFハウスであまり仲が良くないと思ってたからね。それがあったから。キャンプで本当に懸命に練習したんだ」とマクダニエルは言った。「ギルバートがパンチを振り回してきたから追い詰められたよ。奴のことは認めるよ。奴はスタミナに難があると思ったから、試合を長引かせようとしたんだ。でも、こっちが予想していたように奴がスタミナを切らす事はなかったね。」TUFにおいては二人の決勝進出者に敗れたマクダニエルは、これで21勝6敗に。スミスは5勝2敗となった。

TUF 17 フィナーレ、プレリミナリーファイト結果:一本KO決着続出のなか、輝いたのはサマン!

$
0
0
TUF17シーズンにおける試合の質の高さに大いに感心したダナ・ホワイトUFC社長は、今シーズンに参加した全選手をUFCに参戦させることを決定した。この決定は、今回のTUFフィナーレにおいて大きな成果を生み出すこととなった。非常に見応えのあるフェザー級の前座3試合で幕を開けた今大会のアンダーガードにおいては、7人のTUF17参加者が参戦した4試合のミドル級戦が行われ、そのうち3試合において素晴らしい一本、KO決着が見られたのだ。

ケヴィン・ケイシー vs. ジョシュ・サマン
テレビ放映されたプレリミナリー・ファイトの最終試合において、TUF17に参加したケヴィン・ケイシーは2ラウンド、ジョシュ・サマンズの容赦のない膝によってTKO負けを喫した。

試合開始後に蹴りを放って滑ったケイシーに対して、サマンは本能的に襲いかかってゆく。ここからはじまったのは、UFC史上でもっともクレイジーというべき最初の一分間の攻防だった。ケイシーがサマンを三角に捕らえると、サマンは立ち上がってケイシーを叩き付ける。それでも三角を離さず回転するケイシー。するとサマンは再び立ち上がってケイシーをスラムするが、脱出には至らない。ここからグレイシー柔術黒帯のケイシーは腕十字に移行するが、サマンは三たびスラムを炸裂させて今度はエスケープに成功! スクランブルから上のポジションを奪取したケイシーは、そこから体勢をキープ。オープンガードからなんとか返そうと試み続けたサマンは、残り1分の時点でとうとう立ち上がる事に成功。膝を放ってゆくケイシーだが、サマンに逆にお返しの膝の連打を打ち込まれてしまった。

2ラウンド、サマンはムエタイクリンチに捕らえて膝を放ってゆく。結果としてはこれが試合を決定づけるものとなってしまった。ケイシーはアッパーやボディを放って抵抗するものの徐々に弱ってゆく。膝を浴びて一度は沈みかけたケイシーは、再び立ち上がるも首相撲から逃れることができない。膝の連打を食らったケイシーは再びダウンし、サマンはさらにパウンドの追撃。2分17秒、レフェリーのハーブ・ディーンは試合を止めた。

サマンの戦績はこれで10勝3敗に。そこにはTUFでの二試合の勝利は含まれていない。「最初の30秒はピンチだったよ。でも、あのままやられてしまうつもりは毛頭なかったよ」とサマンは語った。「決勝の残れなかったことで本当に打ちひしがれたよ。その想いを、キャンプでの毎日のトレーニングにぶつけて練習したんだ。」ブラックハウスで練習するケイシーは、これで5勝3敗となった。

コリン・ハート vs. ルーク・バーナット
英国ケンブリッジのルーク・バーナットが距離のコントロールとテイクダウンディフェンスを駆使して、カリフォルニアのコリン・ハートを相手に3-0で判定勝ちし、自らの誕生日を勝利で飾ってみせた。

試合開始と同時にバーナットを金網まで押し込んでいったハートは、そこからテイクダウンを狙って行く。接近戦の攻防において、長身のバーナットは膝を入れて行くものの、主導権を握ったのはハートの方。左やボディ、そしてアッパーカットをヒットさせてゆく。対するバーナットは離れた距離からの長いジャブや力強いジャブを当てて反撃していった。

試合が進むにつれ、飛び膝や回転しての攻撃を繰り出していった両者。ハートは1ラウンドにスープレックスを炸裂させ、バーナットは2ラウンドにスタンディングギロチンをみせるなど、お互い見せ場をつくってみせた。しかし、攻防の大部分はフェンス際で行われたのだった。3ラウンド、より軽快なフットワークを見せたバーナットが距離を保とうとするが、ハートは相変わらず前にプレッシャーをかけていき、一度はテイクダウンを奪ってみせたのだった。

判定は29-28、29-28、30-27でいずれもバーナットを支持。TUF17によってチェール・ソネンからドラフト1位指名を受けた英国人ファイターは、これで戦績を6戦無敗とした。「コリンは打撃を嫌がると思っていたから、僕に組み付いてテイクダウンを狙ってくると予想していたよ」とバーナットは語った。「リーチを使って距離を取ってポイントを取ることができたね。」TUFではチーム・ジョーンズに所属したハートはこれで4勝2敗1分となった。

バーネットの試合後インタビューはこちら

ジミー・クインラン vs. ディラン・アンドリューズ
この試合は泥棒と警官ごっことは違うものであった。しかしニュージーランドのディラン・“ザ・ヴィレン(悪役)”・アンドリューズはマサチューセッツの警官のジミー・クインランの手を確かに逃れたのだった。このTUF17 キャスト対決において、アンドリューズは1RでクインランからTKO勝利をものにしたのだ。

試合開始と同時にテイクダウンを狙っていったのは、これまで無敗のクインラン。2分後にとうとうテイクダウンに成功し、さらにマウントを奪取したものの、アンドリューズは巧みにエスケープして立ち上がってみせた。

さらにテイクダウンを狙っていき、ついに成功させたクインラン。そこから脇を差して腕十字を狙っていくが、やがてレフェリーにブレイクを命じられてしまう。そこから右を当てたアンドリューズが、さらにアッパーカットを打ち込むとクイントンはダウン! さらに追い打ちをかけるとレフェリーが試合をストップ、アンドリューズが3分22秒でTKO勝利を得た。

「今の僕がどんな気持ちか、言い表すのが難しいくらいだよ」とアンドリューズは言った。「この日をずっと夢見てきたんだ。TUF で最後まで指名されなかったことが、自分を証明するための強いモチベーションになったんだ。」TUFにおいて準決勝まで勝ち進んだ、チーム・ジョーンズ所属のアンドリューズはこれで戦績を17勝5敗1ノーコンテストに。26才のクインランは3勝1敗となった。

アンドリューズの試合後インタビューはこちら

ブリストル・マルンド vs. クリント・へスター
最初は静かな攻防で幕を開けたクリント・へスターとブリストル・マルンドのミドル級戦は、やがてヒートアップしてゆき、最後はヘスターが3R、劇的なTKO勝利を収めた。リーチで勝るヘスターは、そこを見事に活かしてみせた。

お互い様子見ではじまったこの試合、観客は早々に不満をつのらせることに。試合が動き始めたのはラウンド中盤、マルンドがヘスターの蹴りを掴んでグラウンドに持ち込んでからだった。そこから腕十字を狙うマルンドだが、ヘスターに立ち上がる機会を与えてしまうことに。そこからヘスターは打撃で猛攻を仕掛け、倒れたマルンドに鉄槌を振るってゆくが、マルンドはシングルレッグを仕掛けて耐え、最後には上のポジションを奪ってみせた。

お互い積極的に動いた2ラウンド。クリンチから膝を当ててみせるヘスター。さらに上を取るとパンチを当てて行く。しかしマルンドも体勢を入れ替えることに成功。やがて立ち上がる両者。ここからは立ち技でヘスターが優位に立ち、マルンドがテイクダウンを狙って行き、それを切ったヘスターが上から打撃を当て、対するマルンドは亀の体勢からやがて立ち上がる、という攻防が続くことに。3ラウンドには、恐ろしい音をたててヘスターの飛び膝が炸裂したものの、マルンドは絶えてみせた。しかし最後はヘスターの至近距離からの肘が炸裂! ふらついたマルンドは、やがてスローモーションであるかのようにマットに沈んでゆき、3分53秒で決着が付いた。

「ブリストルは僕を追い詰めたし、決して諦めなかった」とヘスターは語った。「彼の右のタイミングがだんだん分かってきたから、ジャブでカウンターを取ることができたんだ。」TUF17に出場したヘスターはこれで8勝3敗に。そのうち7勝がKO勝ちである。ストライクフォース経験者であり、TUF16に出場したマルンドは12勝8敗となった。

< a href="http://www.ufc.com/media/TUF-17-FUEL-PRELIM-POST-FIGHT-INTV-1">ヘスターの戦いぶりのハイライトはこちら。

バート・パラゼウスキvs. コール・ミラー
二人の経験豊かなオールラウンドファイターによる息を呑む攻防が展開されたこの試合、コール・ミラーが バート・パラゼウスキから見事に一本勝ちを収めた。

試合開始後、リーチに勝るミラーがローを放っていく。パラゼウスキも負けずに前に出て、リーチ差にもかかわらず打ち合いで優勢に。ボディ、蹴り、そして右ストレートを当てて確実にダメージを与えていくパラゼウスキ。しかし柔術黒帯のミラーは戦況を冷静に見つめていた。そして機会が来るとテイクダウンを奪い、フェンス際でバックに回ると残り一分のところでチョークの体勢に。そこから締め上げて4分23秒、見事にタップアウト勝ちを収めた。

この勝利はミラーにとって通算19勝目(敗戦は7)、UFCにおいては8勝目、そしてフェザー級に落として以来初めてのものだ。「負けたらもうチャンスはないと思っていたんだ」と、これまでフェザー級で2敗していたミラーは語った。「肘の手術と長期欠場を経て、今夜はすごく大きなプレッシャーがあったんだ。勝つことができて最高の気分だよ。」パラゼウスキはこれで35勝17敗となった。

ミラーの試合後インタビューはこちら

マキシモ・ブランコ vs. サム・シシリア
右の豪腕を振るっていったシシリアだが、強いアゴを持ち、リーチに勝るフェザー級のノックアウト・アーティストのマキシモ・ブランコには及ばなかった。観客を大いに沸かせた打撃戦において、3-0の判定で勝利したのはブランコの方であった。

試合開始直後にハイキックを放っていったブランコ。しかし滑ってシシリアの攻撃を浴びることになってしまう。シシリアは鉄槌から腕十字を狙っていくが、ブランコは脱出。その後は打撃戦が続くことになったこのラウンド、振り回すシシリアに対して、ローや左を有効に当てたブランコが優勢に。しかしシシリアもアッパーをヒットさせ、ブランコは足を使って難を逃れた。

2ラウンド、シシリアはついに必殺の右をヒット! ブランコからダウンを奪ってみせる。さらにギロチンに行ったシシリアだがブランコは脱出し、逆にマウントを奪取した。そこから肩固めを狙ったブランコだが、シシリアも極めさせない。スタンドに戻るとまたもやシシリアが強烈なパンチを当てるが、ブランコも打ち返し、両者は血まみれになりながら観客を大いに沸かせる打ち合いを展開! 終盤戦は距離を制したブランコが、左を当てて優位に立ってみせた。

3ラウンド、フライングニーからスーパーマン左フックにつなげてみせたブランコ。シシリアはまたもや右を当て、両者激しい打ち合いに。シシリアのタックルをがぶったブランコはギロチンを仕掛けるが、シシリアは立ち上がる。さらなる打ち合いからシシリアがシングルレッグを狙うが、それを切ったブランコは鉄槌とボディ打ちを繰り出してゆく。またしても立ち上がったシシリアに対して、ブランコは顔面に膝をヒット! シシリアをダウンさせてみせた。残り数秒で立ち上がったシシリアだが、ブランコはハイキックを繰り出すなど余力を見せつけて試合は終了した。

判定は三者とも29-28でブランコを支持。このベネズエラ出身、日本に拠点を置くファイターは、ズッファ主宰の大会(ストライクフォース、UFC)3度目のチャレンジにして初勝利を挙げたこととなる。これでブランコの戦績は9勝4敗1分1ノーコンテストに。シシリアは11勝3敗となった。「インターバル時に、セコンドから『より大きなハートを持った方が勝つぞ』と言われたんだよ」とブランコは言った。「そこで僕はオクタゴンにて持てるだけのハートを発揮しようと思ったんだ。」

ブランコの試合後インタビューはこちら

ダニエル・ピネダ vs. ジャスティン・ロウレンス
UFCで2連勝、そして2連敗の後、ダニエル・“ザ・ピット”・ピネダが僅か95秒でダスティン・“ジ・アメリカン・キッド”・ロウレンスから見事に一本勝ち、復活を遂げた。

TUFライブで猛威を発揮した華麗なキックボクシングが売りのロウレンスは、試合開始後から得意の蹴りを放ってゆく。つき合う気はさらさらないピネダはすぐにテイクダウンを奪い、フェンスに固定。そこからキムラの体勢に入り、1分35秒でタップを奪ってみせた。

この勝利でピネダは18勝9敗に。18勝利の全試合をKOか一本で決めている。「今回はレスリングで戦おうと思ってたんだ。僕はUFCでレスリング技術を披露したことがなかったからね」とピネダは語った。「金網に詰めてテイクダウンを奪ったんだ。そこからサブミッションを極める練習はいっぱいしていたから、幸運にも一本で勝つことができたよ。」22 才のロウレンスはこれで4勝2敗に。もともとライト級で戦っていたロウレンスだが、2敗はともにフェザー級でのものだ。

ピネダの試合後インタビューはこちら

TUF 17 フィナーレ大会試合後記者会見要約

$
0
0
ジ・アルティメット・ファイター 17 フィナーレ大会の試合後記者会見にはUFC®プレジデント、デイナ・ホワイトと共に8人のファイターが出席した。出席したファイターはユライア・フェイバー、スコット・ヨルゲンセン、ケルヴィン・ガストラム、ユライア・ホール、キャット・ジンガーノ、ミーシャ・テイト、トラヴィス・ブロウニ、そしてブッバ・マクダニエル。

ホットな死闘を繰り広げたジンガーノとテイトがファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。序盤の2ラウンドはテイトが何度と無くジンガーノをテイクダウンし、積極的にサブミッションを狙うなど試合の主導権を支配していた。しかしジンガーノは2ラウンドからグラウンドでの展開で盛り返し始めると、3ラウンドでのTKOにつながる試合の流れを作り出した。この試合に勝利したジンガーノはTUF来シーズンのコーチの座と共に、王者ロンダ・ラウジーのもつタイトルへの挑戦権を獲得した。

1ラウンドに元トップ・コンテンダーのガブリエル・ゴンザガをフィニッシュしたブロウニがノックアウト・オブ・ザ・ナイトを獲得した。ハイキックを失敗するも、ゴンザガのテイクダウンを受け止めた“ハパ”は金網に押し付けられながらもゴンザガの頭部に数発のヒジ打ちを叩き込むと、タフなブラジリアン・ファイターを失神させてしまった。

TUF卒業生のジャスティン・ローレンスを仕留めたダニエル・ピネダがサブミッション・オブ・ザ・ナイトを手にして帰路に着いた。試合の初っ端から相手をテイクダウンし主導権を握ったピネダはそのままキムラ・ロックを極め、1ラウンドの序盤に試合を決した。

ボーナスを獲得したファイター達にはそれぞれ5万ドルが支給された。

UFC Fit: ギルバート・メレンデスが教える、自分の追い込み方

$
0
0
UFC Fit: メレンデスが教える、自分の追い込み方 トレーニングで新しい目標を達成したい方! ぜひギルバート・メレンデスの指導の通りにやってみよう。UFC on Fox大会のメインに出場するメレンデスは、最後のストライクフォースライト級王者であり、サンフランシスコのエル・ニーニョ・MMAトレーニングセンター のヘッドコーチを務めている。人はギルバート・“エル・ニーニョ”・メレンデスを新入りのUFCファイターと呼ぶかもしれない。しかし彼は豊富なキャリアを持ったミックスト・マーシャル・アーティストだ。30才になるカリフォルニア出身のメレンデスは、21勝2敗、目下7連勝という実績を引っさげて、4月20日のUFC on FOX 7大会にて行われる、UFCライト級王者のベンソン・“スムース”・ヘンダーソンとの待望の一戦に望む。

ストライクフォースが今年1月に活動を停止したことで、メレンデスが保持していたライト級王座も消滅することとなった。メレンデスが最後まで王座を守り続けたことにより、UFC on FOX 7大会における決戦は「王者vs王者」の一騎打ちということになる。当然王座奪取を目論むメレンデスだが、同時に今後のUFCにおける仕事を確保するためにも、今回は勝利する必要があると考えている。

「選手の価値は、常に前回の試合のパフォーマンスで決まってしまうんだ」とメレンデスは言う。「もし僕が朝起きて練習しなかったら、すぐにでも仕事を失いかねないんだよ。僕らの仕事に休暇なんかないんだ。だから僕は常にトレーニングをしている。僕はストライクフォースでは頂点に立ちこれ以上は上に行けない状態になっていたと感じていた。今はUFCで生まれ変わった気分だよ。」

あなたがトレーニングにおいてどのような目標をもっていようが、もしも生まれ変わりたいと思うなら、メレンデスが送る以下のアドヴァイスを試してみてほしい。

全力で戦え!

この「勝つか、さもなくば去れ」という精神性こそ、エル・ニーニョのようなトップアスリートが厳しい競争を乗り越えて、成功し続けるための秘訣だ。新人MMAファイターやそれを目指す者たちにとっては、ここでメレンデスが示してくれるような確固たる決意こそが、まず必要なものなのだ。

「 トレーニングにおいて、自分の新しい限界に到達するために、自己を動機づけることはとても大切なことです」と、全米ウェイトリフティング協会員&全米スポーツ医学アカデミー認定パーソナルトレーナーであり、カリフォルニア州コロナのUFCジムでストレングス・コーチを務めるアンディ・ヘナベルは語っている。「我々の肉体は、我々が与える負荷に適応するのです。トレーニングにおいてもっとも重要なことは、限界まで自分を追い込むこと。前回の自分の記録を超えて、新しい自己記録を作り上げることなのです。」

パートナーを作れ!
「不安になって、コンディションも良くないと、ものごとは崩壊しかねないよ。精神的にも肉体的にもね。トレーニングパートナーを作って走るんだ。一緒に階段を走り、ダッシュをするんだ。パートナーを作って練習しない者は、簡単にやめてしまうことが多い。自分をさらに追い込んでくれるパートナーは大切だよ。ジェイク・シールズが僕にもっと練習しろと言ってくれば、僕は逆らえない。僕の打撃コーチがもっと走れと言ってくれたら、僕は逆らわない。ただその通りにやるだけさ。」

メニューをローテーションしろ!
「12週間のサイクルを組んで、基礎体力、パワー、スピードを鍛えてゆくんだ。まず4週間のオリンピック・スタイルのリフティングをやって、次は4週間ケトルベルを使って、軽いウェイトで多くの回数のオリンピック・スタイルのトレーニングをこなすんだ。そして最後に4週間のスピードトレーニングをするんだ。これでいいスタートが切れるよ。」

サンドバッグを叩け!

「ひとつのことだけやればいいってもんじゃないけど、練習を始めたばかりの頃はサンドバッグを打つのがいいよ。数を殴って、同時に正しいフォームを心がけるんだ。若い選手の中には、力が入りすぎている子をたまに見かけるよ。打撃のスパーリングでもラップリングでもね。」
 
体に良い食事を!
「Whole Foodsのようなオーガニック食料店に行くなどして、自分の体を大切にするんだ。同じカロリーなら、なるべく多く食べれるものを選ぶことも大事だよ。たとえばパン一枚も、ボウルにいっぱいの豆もどちらも同じ100カロリーだ。ならば僕は豆を選ぶよ。より健康的でお腹もいっぱいになるからね。」

ルーク・ロックホールド:疾走する男

$
0
0
ルーク・ロックホールドには挑戦を前にしてそれから目を背けることのできない癖がある。それこそがある晩、彼自身が気がついたときにはコスタリカ・アリーナで両中指を立てながら、1トンの雄牛を目掛けて全力疾走していた理由だ。

Strikeforceで6連勝を飾ったばかりのロックホールドは、彼の言葉で言うところの「リラックスして体を伸ばす」ためのサーフィンの為に南に向かった。しかしその予定は彼が友人たちと、観客が参加することのできるブル・ライディング(猛牛乗り)の祭りの会場にたどり着いたことにより変更になった。「その夜の終わりまでに、俺は“やらないわけには行かないな。今夜が唯一のチャンスだ。”って気分になっていたんだ。」

そこでロックホールドはフェンスによじ登るとためらう事無く会場に飛び降りたが、そこで彼は囲いの中には他の参加者が居ないことに気がついた。「いつの間にかその晩最後の雄牛の番になっていたんだ。そう、その晩のとびっきりの猛牛の番にね。」ロックホールドは語った。これと言った戦略もなしに、ロックホールドは他の誰もと同じように、“それ”に向かって一直線に走り始めた。「Vansの靴を裸足で履いて、フットボール・プレイヤーのようにソイツ目掛けて真剣に走ったよ。」ロックホールドはその一瞬を回想する。「雄牛は頭を下げると俺に向かって走り始めた。どうにか俺は身を翻し、突風が体の側を吹きぬけるのを感じた。俺の両足からほんの数インチってきわどさだったよ。」

自分の肉体を木っ端微塵にされる心配がもはや無くなった事を確信したロックホールドは勝利のダンスを踊ると、彼と共にその興奮を分かち合ってくれていた筈の友人たちのところに戻った。「ところが、彼らは囲いの外から俺にこんなことは二度とするな、と怒鳴りつけるだけなんだ。彼らは完全に真っ青になっていた。」ロックホールドは語る。最も残念だったことに関して、「俺の仲間たちは俺の事を心配するあまり、せっかくのサイコーの一瞬の写真一枚すら撮ってくれていなかったんだ。俺は何事も一度は経験してみたいんだよ。」とロックホールドは説明する。

ロックホールドが挑戦してきた“一度は経験してみたい物事”の数々とその放浪の履歴はまるで国際的な大型チェーン店の所在地リストの様だ。オーストラリア、コスタリカ、メキシコ。サンタクルーズの町で喧嘩をした後、崖から飛び降りたこともある。急遽決まったインド旅行のさなかに友人のセコンドに付いたりもした。東京では生の馬肉を食べ、地下鉄での揉め事の撮影もした。Strikeforceのベルトを獲得したのもオハイオ州コロンバスの大自然の中でのことだった。そして今、彼の目はメインイベントで元王者ヴィトー・ベウフォートと戦うブラジルのジャラグア・デル・ソルへと向けられている。

MMAへの旅
2006年、22歳だったロックホールドを友人がアメリカン・キックボクシング・アカデミーへと連れて行った。そこではMMAファイターにあこがれる人々が、そのMMAのスターダムに駆け上がると言う夢を最初のスパーリング・セッションであっと言うまに粉砕され、足取りもむなしくジムを後にする、と言うことが何度となく繰り返されてきた名門ジムの一つだ。しかしロックホールドにまつわる他の様々なエピソードと同じく、彼はここでも例外的なストーリーをつむぎ出した。マウスピースが必要だ、と告げられたロックホールドはジムを飛び出てマウスピースを一つ買ってくると、隣の寿司レストランから熱湯を拝借すると、マウスピースを自分の歯形に合わせて調整した。

「彼は“ノー”と口にすることを決して受け入れない、そのことに私はいつも感銘を受けました。」ロックホールドのヘッドコーチ、ハヴィエル・メレンデスは語る。「ここに来るほとんどの若者達がただ話をするだけだったり、“次のときにやってみます”と言うだけですが、彼はスパーリングをすることに非常にエキサイトしていました。」そこでメレンデスはロックホールドをリングに上げると、それまでに打撃の経験が皆無だったロックホールドの相手に、UFCでの試合に備えてトレーニング中だったヘビー級のクリスチャン・ウェリシュをあてがった。

「俺がハイキックを叩き込むと俺たちはレスリングの取っ組み合いになった。俺は本当にうまくやったよ。」ロックホールドは初めてのスポーツに挑戦する人々のほとんどがそうであるのが当然かのように語った。「そうしたら彼らは俺に次にマイク・スウィック、それからボビー・サウスワースを当ててきた。誰が相手でも俺はうまくやった。ハヴィエルにリングから下ろされると、彼は俺がこのスポーツで凄いところまで行ける、と言ってくれた。」

この短時間のオーディションを経て、ロックホールドはAKAに最も新しいルーキーとして迎え入れられ、そのことによりロックホールドの生活はトレーニングを中心にするものへと一変した。大学で受講するクラスの数を減らし、仕事を変え、そして時にはジムの天井裏に寝泊りさえして容易にトレーニングに集中できる環境を作りあげた。2007年7月、プロ初試合を迎えた。ロックホールドはプロ3戦目にして、デビュー後わずか7ヶ月しかたっていなかったが、Strikeforceの対戦カードに食い込み、そしてプロモーションが1月にUFCに吸収されるまで、そこでプロフェッショナルとしてのキャリアを重ねることになった。

豊かな才能
「MMAの試合を経験する前のルークにAKAジムで会ったことを私は覚えていますよ。」Strikeforceの創設者兼CEOのスコット・コーカーは語る。「彼は基本的にジュウジュツ・ガイ(訳注:しつこい寝技を主体とするタイプのファイターの意)でジムの皆さんは彼こそがStrikeforceミドル級の次の王者だ、と言っていました。私は彼を見て、そして彼にはとんでもない商品価値がある、と言うことに気が付きました。」その後ロックホールドのプロデビュー戦を観戦したコーカーはロックホールドとの契約を結んだのだ。

「アイツは何でも出来るんだ。」コーミエは語る。「アイツは素晴らしいバレーボール選手で、バスケットボールも出来る。サーフィンだってお手の物。野球に関しては信じられないレベルだ。チームの奴らとワイワイやると、俺は“なんてこった、ベストなアスリートは俺だと思っていたぜ…。”ってな気分になるんだ。」

その優れた身体能力と、強い競争心は彼の系譜に説明を求めるのが良いかもしれない。彼の父親はプロ・バスケットボール選手であったし、彼の母親はテニス・コーチをしている。兄弟の一人はプロ・サーファー、そして姉妹には柔術王者も居る。ロックホールドのアスリートとしての道のりは柔道への愛情と共に始まり、そのことは彼が高校でレスリングを始めたときに大きな助けとなった。しかし大学でレスリングを続けることよりも柔術にスリルを見出した彼は高校卒業後は柔術に専念。すぐにブラジリアン柔術のチェスのような要素が要求する長い手足と分析力の高い思考が自身に完璧に備わっていることに気づき、青帯、そして紫帯で世界王者に輝いた。

2009年は2度、そして2010年は3度、Strikeforceで試合を行ったロックホールドだが、当時のロックホールドのスケジュールには彼の冒険旅行以外の制約は何もなかった。「ルークが次に試合ができるのは何時か、と尋ねると、“分からない。ルークはメキシコかコスタリカにサーフィンに出かけている。”と言うんだ。私はサーファーであるファイターと言うものを聞いたことがなかったので、彼の背景を調べてみて、そして彼が偉大なアスリート達の系譜から生まれ出た男だと言うことを理解したのです。」とコーカーは当時を壊述する。

次なる舞台:オクタゴン
ロックホールドがアメリカ国内に居るときは、その生活はAKAを中心に回っている。週に3日のスパーリング・デイ、火曜日にレスリング、木曜日に柔術、さらにカーディオ・トレーニングに夜練習。ロックホールドのチームにはヴェラスケス、スウィック、カイル・キングスブリーと言った、Zuffaの強豪ファイター達が勢ぞろいしている。そしてロックホールドは特にコーミエのトレーニングを助けることに傾注している。「彼は俺を助けてくれた。だから俺は彼を助けている。」ロックホールドは続ける。「俺たちは互いに頂点に相手を押し上げようとしているんだ。」

また、ロックホールドはUFCのスター選手の中でついに自分を試すチャンスを得たことに興奮を隠さない。「最高の大会で戦っているのを見てきた連中と自分が試合をするようになる、と言うのは全く違う話だ。俺は彼らのことをリスペクトしている。だけど俺はベストになりたい。だから彼らと戦わない訳にはいかない。」

このインタビューはUFC 360に掲載されたものです。
紙媒体およびデジタル・コンテンツでお楽しみいただけるジ・アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップの公式マガジン、UFC 360の定期購読を申し込むにはこちらをクリックしてください。
写真:ジョディ・モリス、トニー・ロバーツ

数字で分析: ヘンダーソン vs. メレンデス

$
0
0
ベンソン・ヘンダーソン ギルバート・メレンデス

175cm                   身長                    175cm

17勝2敗            戦績            21勝2敗

177cm            リーチ            180cm

29                年齢                31

2 (ディアス、ジョグアーニ)                          2 (トムソンx2、マスヴィダル)
UFC on FOX に登場する
ファイターでこれまですでに
勝利しているファイターの数


2011            現在保持しているタイトルを獲得した年           2009

茶帯                   ブラジリアン柔術の帯の色                   茶帯

2.93    一分間における平均打撃命中数    3.56

45%           打撃命中率            33%

63%    打撃回避率    66%

3.2    15分間における平均テイクダウン成功数        1.95

67%     テイクダウン・ディフェンス成功率    71%

スムース       公式ニックネーム    エル・ニーニョ

ベンド        非公式ニックネーム        メレンド

                コロラド州ヴェイル             Zuffaプロモーション以前に活躍した最も華々しい舞台       ホノルル、カリフォルニア州立ビバリーヒルズ

2        ノックアウト勝利数            12

8        サブミッション勝利数        0

王者          現在のUFC ファイター・ランキング            1位

6           現在の連勝数            7

2        タイトル防衛数            6

25:00        タイトル獲得後の平均試合時間        17.74

1:15:00         2012年の総試合時間            25:00

1(The MMA LAB-     所有しているジムの数    1 (El Nino Training Center-
アリゾナ州グレンデイル)                                                 サンフランシスコ)

ラリー・フィッツジェラルド、        タフな友人                ディアス兄弟
アリゾナ・カーディナルズ
                                                                

                                          

UFC on FOX 7 公式計量結果

$
0
0
メインイベントではベンソン・ヘンダーソンギルバート・メレンデスのUFCライト級チャンピオンシップ、そしてフランク・ミアダニエル・コーミエのヘビー級の一戦も行われるUFC on FOXはカリフォルニア州サンノゼのHPパビリオンで開催され、その模様は日本時間午前9時からFOXによりライブで中継される。またFXによる6試合のプレリミナリー・バウトのライブ中継は午前6時から、そしてUFC on Facebookが“いいね”なファンのために、午前5時からは2試合のプレリミナリー・バウトのライブ・ストリーミングも行われる。

メインイベント – UFC ライト級チャンピオンシップ
ギルバート・メレンデス (154) VS ベンソン・ヘンダーソン (155)

FOX メインカード
ダニエル・コーミエ (235) VS フランク・ミア (257)
ジョシュ・トムソン (155) VS ネイト・ディアス (156)
マット・ブラウン (171) VS ジョーダン・メイン (170)

FX ファイト
ダレン・エルキンス (145) VS チャド・メンデス (146)
ロレンツ・ラーキン (186) VS フランシス・カーモント (186)
マイルズ・ジュリー (156) VS ラムジー・ニジェム (156)
ダレン・ウエノヤマ (125) VS ジョセフ・ベナヴィデス (125)
ホルヘ・マスヴィダル (156) VS ティム・ミーンズ (156)
ウゴ・ヴィアナ (135) VS TJ ディラシャウ (136)

オンライン・ファイト
ロジャー・ボウリング (156) VS アンソニー・ンジョカーニ (155)
ヨエル・ロメロ (185) VS クリフォード・スタークス (185.5)

ベンソン・ヘンダーソンがタイトル防衛! UFC on Fox 7 メインカード結果

$
0
0
サンノゼの大観衆が、ギルバート・メレンデス、ネイト・ティアス、ダニエル・コーミエといった地元勢に大きな声援を送ったUFC on FOX大会。全試合において観客の願いが叶えられることこそなかったものの ——コーミエこそ勝利を得たが、メレンデスとディアスは敗れた—— この日彼らは、近年にもっとも見応えのある戦いを目撃したのだった。 UFC 史上タイとなる8試合KO決着が見られた今大会の盛り上がりは、防衛に成功した王者がケージの中で婚約者にプロポーズするというシーンで頂点に達したのだった。

ベンソン・ヘンダーソン vs. ギルバート・メレンデス
ストライクフォース最後の王者ギルバート・メレンデスは、恐れを知らずに前に出続け、素晴らしいタイミングでパンチを繰り出して現UFC王者のベンソン・ヘンダーソンをかつてないほどに追い詰めた。しかしヘンダーソンは、そのパワーとタフネスを活かしてこのスーパーファイトを2-1の判定で制したのだった。奇しくもこの試合は、元WEC王者同士の戦いでもあった。

試合開始後、軽く跳ねながらジャブを打つ両者。サウスポーのヘンダーソンに対し、メレンデスは前に出て行くがその度にヘンダーソンのカウンターを貰ってしまう。負けじとヘンダーソンの蹴りを三度に渡りキャッチしてみせたメレンデス。一度はテイクダウンを奪うことに成功し、残りの二回は王者を金網に押し込んで膝を入れてみせた。

2ラウンド。ヘンダーソンは矢継ぎ早にジャブを繰り出してゆく。しかし、メレンデスもローキックと右の連携をヒットさせる。苛立ったヘンダーソンは打ちにゆくが、メレンデスも打ち返す。さらに追ってゆくメレンデスに対して、距離を掴みはじめたヘンダーソンのパンチと蹴りも当たりはじめる。負けじとメレンデスも打ち返しては、ヘンダーソンのテイクダウン狙いをいなしてみせる。やがて両者は、オクタゴンの中央でフック、膝、肘を用いた激しい打ち合いを展開! 観客を沸かせてみせた。そしてメレンデスはまたしてもヘンダーソンの蹴りを捕まえてみせたのだった。

3ラウンドも積極的に攻撃してゆくヘンダーソンだが、対するメレンデスはやや手数を抑えつつ、上下にパンチを散らしてゆく。強烈なローを当てるヘンダーソン。しかしメレンデスはヘンダーソンの攻撃の多くをかわしてパウンターを入れてゆく。再びテイクダウン狙いにいったヘンダーソンはメレンデスをフェンスまで詰めて倒すことに成功するが、メレンデスはパンチを打ち続けながら立ち上がる。ヘンダーソンはさらに強烈な蹴りを繰り出してゆくが、メレンデスはこれをまたしてもキャッチして膝とミドルキックをヒット。ラウンド終了間際、ヘンダーソンが蹴りに行くとメレンデスはまたもやキャッチに行く。ここで両者ともにスリップ。素早く上のポジションを奪ったヘンダーソンはパウンドのラッシュ! レフェリーのジョン・マッカーシーに引きはがされたのだった。

4ラウンド、勢いに乗ったヘンダーソンは肘、ミドル、ローとヒットさせてゆく。それでもメレンデスはテイクダウンは許さず、蹴りをキャッチしてはコンビネーションを繰り出してみせる。しかしメレンデスは、徐々に下がる場面が目立つように。対するヘンダーソンはローでメレンデスに尻餅を付かせてバックに! しかしメレンデスはすぐにそれを振りほどいてまた前進を開始したのだった。

ついに迎えた最終ラウンド。ペースこそやや落ちたものの、前に出てパンチの交換を続ける二人の王者による緊張感に溢れた攻防は止まらない。よりクリーンなパンチを当てていったのはヘンダーソンだが、手を出し続けたのはメレンデスの方。ヘンダーソンの蹴りを掴み続けていった。残り2分。どちらに転んでもまったくおかしくのない試合展開に観客が沸く。ヘンダーソンを下がらせて膝を繰り出すメレンデス。残り1分の時点で、メレンデスはヘンダーソンを追いかけていって観客を湧かし、ついに試合終了を迎えた。

判定は2-1(48-47、47-48、48-47)でヘンダーソンに! オクタゴン内で勝利者インタビューを受けたヘンダーソンは、その場でガールフレンドのマリア・マガナにプロポーズ。感激した彼女は満面の笑顔で「イエス!」と応えたのだった。それまで判定にブーイングをしていたサンノゼの観客は、この場面だけヘンダーソンに歓声を送ると、やがてブーイングを再開したのだった…

ヘンダーソンはこれで7連勝、3回連続で防衛に成功したことになるが、その全てが判定に持ち込まれている。通算成績は19勝2敗となった。これまでやはり7連勝していたメレンデスは、21勝3敗となった。

フランク・ミア vs. ダニエル・コーミエ
ストライクフォース・ヘビー級グランプリ王者にして、五輪レスラーのダニエル・コーミエが、22パウンドのウエイト差、4インチの身長差、5インチのリーチ差を見事に克服してみせた。コーミエはその肉体を利用して巧みなオクタゴンコントロールを見せて、元UFCヘビー級王者のフランク・ミアを全ラウンド圧倒して勝利した。

試合開始とともに派手なハイキックを連打するミアだが、どれも当たらず。やがてそれらを見切ったコーミエは、パンチでミアをケージまで下がらせる。そこから組み合ってダーディボクシングの攻防になると、主導権を握ったのはコーミエ。アッパーカット、肘、膝を連打で当ててゆく。対するミアは反撃の糸口を掴めない。そのうち差した腕を使ってミアの片腕を上に固定したコーミエは、がら空きとなったミアのボディに面白いようにパンチを入れて行く。時に蹴りを使って距離を取ったミアだったが、時が経つにつれてそれも打てなくなっていった。

2ラウンド、コーミエは一度回転蹴りを繰り出して観客を喜ばせたものの、あとは同様の展開が続いた。コーミエはミアの打撃に対して組み付いてケージに押し込んではコントロールして至近距離から打撃を入れてゆく。レフェリーよるブレイクが入っても、展開は変わらないままだった。

3ラウンド。ミアのハイキックがコーミエをかすめる。しかしコーミエは次のミドルを掴んでテイクダウン狙いに。それを防いだミアはロートミドルを入れて行くが、またしてもコーナーに追い込まれることに。レフェリーによるブレイク後、今度はつかの間フェンス際の攻防で内側を取ることに成功したものの、コーミエはすぐに返してシングルレッグテイクダウンにつないでみせた。ミアはなんとか立ち上がってみたものの、コーミエの右をもらい、またもやフェンスに押し付けられたまま試合が終了した。

ジャッジは3 者とも30-27でコーミエに。コーミエはこれで12戦無敗。ミアは16勝7敗となった。「今日の戦いには満足できないな」とコーミエは言った。「こういう試合はしたくなかったんだ。でも試合をコントロールできたし、無敗のままで前に進むことができるよ。月曜には練習を再開し、この試合の教訓から学ぶことにするよ」

コーミエの戦いぶりのハイライトはこちら

ネイト・ディアス vs. ジョシュ・トムソン
9年以上にもわたってストライクフォースで戦い続けた後のUFC復帰戦において、ライト級戦士のジョシュ・トンプソンが不可能とも思われるような仕事をやってのけてみせた。鉄のアゴを持つネイト・ディアスを2ラウンドTKOで葬ってのけたのだ。

試合が開始するとローを放ってゆくトムソンに対して、ジャブで前に出るディアス。ディアスは手を出しつつ相手を罵るいつものスタイルだ。ここでトムソンは豪快なハイキックをディアスの顔面にヒット! しかしディアスはそれを受け止めてケージ際にトムソンを追い詰めてゆく。それを切り返したトムソンはケージ中央に動くが、ディアスが前に出てゆくとそれをかわし、背後からパンチを入れて行く。ディアスはトムソンの2発目のハイキックをキャッチして投げつける。トムソンは立ち上がると、逆にテイクダウンを奪ってみせる。対するディアスは体を回転させて立ち上がると、トムソンに中指を突き立てた。

2ラウンド、ディアスはより気合いを入れて前に出て行くも、ローブローを放ってしまいブレイク。再開後にまたもや前に出たディアスだが、トムソンがうまく脇を差してゆく。離れると激しく打ち合う二人。鼻血を出したディアスが今度はテイクダウンを奪う。上からパンチを放ってゆくディアスだが、トムソンも立ち上がってみせる。戦いはフェンス際に移行し、至近距離から打ち合う両者。両者は激しく差し合いと打ち合いを続けた。

ラウンド中盤を超えたところで、またしてもトムソンのハイキックがヒット! ぐらついたディアスにトムソンは右フックを当ててダウンを奪う。さらに追い打ちの鉄槌を振り下ろしてゆくとディアスは横たわり、セコンドからタオルが投入され、次の瞬間にレフェリーのマイク・ベルトランがトムソンを引きはがした。ディアスはあくまでディアスらしく、このストップに抗議したのだった。

タイムは2ラウンド3分44秒。トムソンはこれで20勝5敗1ノーコンテストとなった。「これ以上の最高のシナリオは書けないよ」とトムソンは言った。「その寝技といいリーチといい、ディアスは大変な相手だったよ。作戦はディアズの攻撃を受け止めながら削ってゆくことだったんだ。良かったのはいろいろな攻撃を織り交ぜたことだと思う。パンチ、蹴り、膝、テイクダウン、膝とね。僕はチャンピオンができなかったことをやった。ディアスを仕留めたんだ。僕はブームが来る前からUFCで戦っていたんだ。このUFCで始まった僕のキャリアをし、同じ場所で終えることができると思うと嬉しいよ。」ディアスはこれで16勝9敗。これが生涯初のKO負けであり、昨年12月のタイトル挑戦に続いて2連敗となった。

トムソンの戦いのハイライトはこちら

マット・ブラウン vs. ジョーダン・メイン
ウェルター級戦士のマット・ブラウンは2012年のUFCにおいて4勝した唯一の選手であり、そのうちの1勝は天才キックボクサーのステファン・トンプソンに対してのものであった。そしてブラウンは、この日のFOX放送のオープニングバウトにおいて、前評判の高い23才の肘打ちの名手、カナダ人ファイターのジョーダン・メインを2ラウンドTKOに葬って、快進撃を続けたのだった。

試合開始後、右のパンチと肘を振り回して前に出ていったメイン。しかしリーチで劣らないブラウンも負けていない。逆に右を打ち込んでメインの目を出血に追い込む。さらに打撃で攻め込むブラウンは豪快なハイキック。左を返すメイン。しかしブラウンはクリンチからボディと顔面に膝を繰り出し、激しい打ち合いが展開される。ここでメインのボディが痛烈にヒット! 崩れ落ちるブラウンにメインはパウンドの連打。大ピンチに陥ったかに見えたブラウンだが、ここで下から三角締め! キツく入った三角の体勢のママ、ブラウンはメインの肘を伸ばしにいき、さらに頭に肘を見舞って行く。しかしメインはこれをエスケープ! 両者はスタンドに戻った。ブラウンはさらに首相撲から膝を当て、さらに金網際に追い詰めてパンチの連打! メインは終了のベルに救われる形となった。

2ラウンド。疲労困憊の様子のメインに対して、ブラウンは容赦ない攻撃を仕掛けていった。メインに襲いかかったブラウンは、首相撲から頭部に膝を連打し、さらにギロチン狙いからテイクダウンに成功。背後に付いたブラウンに対して立ち上がろうとするメインだが、ブラウンの攻撃は止まらない。メインは片手をマットに付けて顔面への膝蹴りを避けようとするが、ブラウンは背後からエルボーの連打! メインが苦しみのあまり膝を付いたところで、ブラウンはさらに肘を連打。1分経過したところで、とうとうレフェリーが試合を止めた。

ブラウンはこれで19勝11敗に。その勝利のうち判定となったのは僅か2試合のみ。弱冠23才のメインはこれで27勝9敗となった。「ジョーダンは前評判に相応しい選手だよ」とブラウンは語った。「あのボディは効いたよ。ほとんど動けなくなって、あやうく自分で自分を守れなくなるところだったよ。」


ブラウンの戦いのハイライトはこちら

サンノゼでKOの山! UFC on FOX 7 プレリミナリー・カード結果

$
0
0
サンノゼのHPパビリオンで行われたUFC on FOXの前座試合8試合は、何とそのうち6試合が打撃によるKO決着となった。ストライクフォースの本拠地だったこの会場において、同団体出身の選手は2勝2敗という結果に終わった。対してWEC出身者たちは3戦全勝という好成績を収めたのだった。

チャド・メンデス vs. ダレン・エルキンス
チーム・アルファメールの仲間、ジョセフ・ベナヴィデスとTJ ディラシャウの二人がTKO勝ちを収めたのに続いて、チャド・メンデスも見事にTKO勝ち。チーム・アルファメールはこの日、ハットトリックを達成したことになった。FXで放映されたプレリミナリー・ファイトのトリを務めた試合において、メンデスは僅か68秒でダレン・エルキンスを倒してみせ、エルキンスの連勝を5で止めた。

試合開始後、ローキックで前に出ていったメンデスは、続けて大きな右をエルキンスにヒット! ふらついたエルキンスだが、なんとか持ち直した。しかしチャンスと見たメンデスはさらに前に出て、再び強烈な右をテンプルに! エルキンスはスローモーションの如くマットに沈んでいった。

パワフルなレスラーのメンデスは、これで3連続の豪快なKO勝ち。戦績を14勝1敗とした。その唯一の敗戦は、昨年1月の王者ジョセ・アルドとのタイトルマッチにおけるものだ。エルキンスはこれでフェザー級に落として初敗戦。戦績は17勝3敗となった。

「アルド戦以降、僕は打撃の練習に本当に力を入れてきたんだ」とメンデスは言った。メンデスは12月以来、3 人もの対戦相手から負傷によって試合をキャンセルされてきたのだ。「スタンドでの戦い方が分かってきたよ。そして今回、突然のオファーを受けてくれたダレンを賞賛したいね。」

フランシス・カーモント vs. ロレンツ・ラーキン
二人のミドル級戦士、フランシス・カーモントとロレンツ・ラーキンは、お互いリズムや距離を掴めないままスローペースの戦いを展開。結局試合は判定にもつれ込み、GSPのトレーニングパートナーであるカーモントが勝利し、これがUFCデビューであったラーキンの全勝記録をストップした。

1ラウンド。前に出てたまに手を出すカーモントに対して、KOアーティストのラーキンはリーチ差もあって中に入れない。やがてカーモントが組み付いてしつこくシングルレッグを狙うが、ラーキンはテイクダウンを許さなかった。

2ラウンド。やや距離を掴みはじめたラーキンはローを当てる。しかしカーモントがテイクダウンでペースを取り返す。ラーキンは立ち上がるが、しつこくタックルを狙ってゆくカーモントは、終了寸前に再びテイクダウンを決めてみせた。

3ラウンド。ミドルの交換を見せた両者だが、やがて攻防は再びカーモントのシングルレッグ狙いからケージ際に。カーモントは三角に捕まりかけるが脱出。ラーキンは下からゴゴプラッタ、キムラと仕掛けて体勢をひっくり返すことに成功。しかしカーモントは立ち上がってみせた。

判定は全員29-28でカーモントを支持したが、観客はブーイング。これでカーモントは10連勝で21勝7敗となった。UFCではこれで5連勝。「全力を出し切ったよ」とラーキンは語った。「今までで一番学ぶことの多い試合だった.勝てなかったけど、技術的には僕のベストバウトだと思う。」ラーキンはこれで13勝1敗1ノーコンテストとなった(ノーコンテストは、ムハンマド・ローウェル相手に敗戦後、相手の禁止薬物摂取が発覚したことによるもの)。

ラムジー・ニジェム vs. マイルズ・ジュリー
TUF13において負傷欠場を余儀なくされ、TUF 15に出場したマイルズ・ジュリーが、そのTUF13において決勝進出したラムジー・ニジェムから劇的なKO勝利を収めた。これでこの日6試合目にして5度目のKO決着となった。

1ラウンド、前に出て行くニジェムに対して、カウンターのテイクダウン決めたジュリー。そのままサイドからバックを奪っていき、腕十字やクルシフィクスを狙ってゆく。ニジェムは立ち上がるが、ジュリーはまたしてもテイクダウンし、バックを奪う。ニジェムは捕まるが、三角に捕まってしまう。それも脱出したニジェムは逆にバックを取り返す。しかしジュリーはさらにそれを切り返して逆三角締めを狙っていった。

2ラウンド。遠い距離から打ち合った両者。やがて前に出ていったニジェムに対して、ジュリーのオーバーハンド・ライトがヒット! 失神してマットに沈んだニジェムに、勢い余ったジュリーはさらにダイブして不必要な一撃を入れてしまった。1分02秒の出来事だった。

サンディエゴのアライアンスにおいて、ドミニク・クルーズやロス・ピアソンと練習を積む24才のジュリーはこれで12戦全勝。ニジェムの連勝は3でストップし、戦績は8勝3敗となった。

ジュリーの試合後インタビューはこちら

ジョセフ・ベナヴィデス vs. ダレン・ウエノヤマ
サクラメントのジョセフ・ベナヴィデスが、サンフランシスコのダレン・ウエノヤマを打撃で圧倒し、北カリフォルニア勢同士のフライ級決戦を、2ラウンドTKOで制した。

試合開始と同時に勢いよく飛び出していった両者。だが終始主導権を握ったのはベナヴィデスの方だった。パンチとキックを何発もヒットさせたベナヴィデスは、ウエノヤマの蹴りを捕まえては投げつけ、倒れたウエノヤマの足に蹴りを入れていった。さらにテイクダウンも奪ったベナヴィデスは、ラウンド終了前にはハイキックもヒット! ウエノヤマをダウンさせた。

2ラウンドに入ると、ますますベナヴィデスがウエノヤマを圧倒し、何度もダウンを奪ってみせた。ウエノヤマもテイクダウンからバック狙いに移行してみせるが、ベナヴィデスはポジションを許さない。さらに面白いようにパンチをヒットさせたベナヴィデスは、強烈な右ボディをヒット! たまらずマットに沈んだウエノヤマに向かって、追い打ちをかけたベナヴィデスが4分50秒でTKO勝利を飾った。

去年9月のタイトル戦にこそ敗れたものの、試合前からトップコンテンダーの地位にあったベナヴィデスはこれで18勝3敗。その地位を不動のものとした。「今日は調子が良かったよ」とベナヴィデスは語った。「ウエノヤマのような優れたグラップラーとグラウンドの攻防になって、特にトップを奪った時は上手く戦えた。右ストレートのフェイントからボディを当てることができたんだ。僕の素晴らしいコーチたちが、効いていると叫んだから決めにいったんだ。」

「僕が思うに、ジョセフは世界一で、もっともオールラウンドな125パウンド級のファイターだよ。ベルトを持っていようがいまいがね」とウエノヤマは語った。「今日はやられてしまったから、もっと練習しないと。ジョセフは素晴らしい試合をした。尊敬するよ。」試合前はランキング8位につけていたウエノヤマは、これで8勝4敗となった。

ベナヴィデスの試合後インタビューはこちら


ティム・ミーンズ vs. ホルヘ・マスヴィダル

積極的に攻めていきテイクダウンを奪っていったホルヘ・マスヴィダルが、ティム・ミーンズに3-0の判定勝ちを収め、UFCデビューを勝利を飾った。

試合開始後、オクタゴン中央を取ってキックとジャブを放っていったミーンズ。しかし攻防の主導権を握ったのは、ボディを有効に当てたマスヴィダルの方。さらにマスヴィダルはラウンド終了前にテイクダウンからバックコントロールを奪い、試合を有利に進めていった。

2ラウンド、またもやテイクダウンを奪ったマスヴィダル。しかしミーンズも下からエルボーやアップキックを当ててマスヴィダルを下がらせる。しかしスタンドで優位にたったマスヴィダルは再びテイクダウンを奪うとパウンドを入れてゆく。ミーンズも下から三角狙いをみせては肘を出してゆき、グラウンド状態ながら、両者ともに出血する激しい打撃戦となった。

3ラウンド。またしてもテイクダウンを奪うマスヴィダルだが、ミーンズも下から肘を当ててマスヴィダルの顔面の傷をまた開いてみせる。さらに上と下から激しい打撃を交換する両者。やがてミーンズはマスヴィダルの腕をキムラに捕らえてリバーサルに成功! 逆に上からパウンドを入れながら試合終了のベルを聞いた。

判定は全員29-28でマスヴィダルに。マスヴィダルはこれで24勝7敗。ストライクフォースでの彼の敗戦は、本日メインイベントに登場する、当時の王者ギルバート・メレンデス戦のみだ。「打撃で行くつもりだったんだけど、レスリングがうまくいったよ」とマスヴィダルは言った。「ガードポジションの上から殴るのは気分が良かったよ。」

「まさかマスヴィダルがあんなにテイクダウンをしてくるとはね」と、18勝4敗1分となったミーンズは語った。連勝が9でストップしたものの、上機嫌のミーンズはさらに続けた。「殴り合いになると思ってたんだよ。テイクダウンをもっとディフェンスしないといけなかったね。まあそんなにがっかりはしてないよ。観客は喜んでくれたし、観客の望む試合をできたからね。」

TJ ディラシャウvs. ウゴ・ヴィアナ
サクラメントのTJディラシャウが、TUFブラジルニ出場したウゴ・ヴィアナと白熱の攻防の末、1ラウンドでKO勝利を収めた。

試合開始後テイクダウンを狙ったディラシャウに対し、最初にパンチを当てたのはヴィアナ。しかしディラシャウはスクランブルからバックを奪ってゆく。しかしヴィアナも立ち上がって振りほどく。12才の頃からテコンドーをしていたヴィアナはさらに膝をヒットし、ディラシャウの鼻を血に染める。対するディラシャウも二度目のテイクダウン。その後両者は、お互いダウンを奪い合う大打撃戦を展開。やがて右ストレートを当てたディラシャウは、さらにアッパーとボディにつなぎ、倒れたヴィアナに鉄槌を連打して、4分22秒で決着を付けてみせた。  

これでディラシャウは9勝1敗に.唯一の敗戦は、TUF 14決勝戦におけるディエゴ・ブランダオ戦のみだ。「ウゴが速くてタフなのは知ってたよ」とディラシャウは言った。「だからこっちも速いペースの攻防を心がけたんだ。」敗れたヴィアナはこれで7勝2敗。UFCでは3戦目にして初敗北となった。

ディラシャウの試合後インタビューはこちら

アンソニー・ンジョカーニ vs. ロジャー・ボウリング
これまでUFCでは5連続の判定決着を続けていたアンソニー・ンジョカーニが、とうとう派手なKO勝利を取り戻した。ンジョカーニはストライクフォースから来たロジャー・ボーリングを2ラウンドで仕留めたのだ。

大部分がスタンドの攻防に費やされた1ラウンド、軽い足取りのンジョカーニに対して、ボウリングの方は前に出て距離を詰めることを余儀なくされた。ボウリングはリーチ差にもかかわらずボディ、ローキック、そして豪快な左フックをヒットさせる。対するンジョカーニは常に素早く動き続ける。終盤ボウリングは見事なダブルレッグを決めてテイクダウンし、パウンドを落としてゆく。落ち着いて対処したンジョカーニは立ち上がると、距離を掴んだようで逆に膝、ハイキック、ストレート、右エルボーと当てていった。

2ラウンド。ンジョカーニはボウリングの蹴り足を掴んでテイクダウン。さらに多彩な蹴りを当ててゆくンジョカーニ。対するボウリングも打ち合いに望むがスピードで及ばず、より背の高いンジョカーニを追ってゆくことを余儀なくされてしまう。やがてラウンド中盤、ンジョカーニの左フックが完璧なタイミングでヒット! ボウリングはまず膝から崩れた後、顔面からマットに沈んでいった。追い打ちをかけさえせずに歩き去ったンジョカーニは、ブレイクダンスを披露して勝利を祝った。

試合時間は2分52秒WECの元ボーナス稼ぎのンジョカーニは、これで2010年以来のKO勝ち、通算成績は17勝7敗となった。「気分は最高さ」とンジョカーニは語った。「カリフォルニアでの最近の3試合は全て負けていたんだ。このジンクスは打ち破らないとと思っていたんだ」。敗れたボウリングの方はこれで11勝4敗に。

ンジョカーニの試合後インタビューはこちら

クリフォード・スタークス vs. ヨエル・ロメロ
レスラー同士の対決はしばしば打撃決着となるものだ。この日のミドル級の一戦も然り。キューバレスリング五輪代表にして銀メダリストのヨエル・ロメロが、グラップラーのクリフォード・スタークスを92秒で沈めてみせたのだ。

試合開始。二人の巨大なミドル級戦士は、ともに遠い間合いをとって、重いローと射程距離の長いパンチを交換する。やがてロメロがいきなりのフライングニーを顔面に! 倒れたスタークスに、ロメロはパウンドで追撃して試合を決めてみせた。

ATTでトレーニングを行うロメロは、ズッファ参戦後初勝利(今まではストライクフォースで0勝1敗)。これで5勝1敗、5勝の全てはKOによるものだ。スタークスはこれで二連敗。通算戦績は8勝2敗、UFC戦績は1勝2敗となった。

ロメロの試合後インタビューはこちら

UFC on FOX 7 試合後会見要約

$
0
0
UFC® on FOXの試合後記者会見にはUFC®プレジデントのデイナ・ホワイトとともに8人のファイター達が出席した。出席したファイターはベンソン・ヘンダーソンギルバート・メレンデスダニエル・コーミエジョシュ・トムソンマット・ブラウン、TJ ディラシャウ、チャド・メンデス、それにジョセフ・ベナヴィデス

メインカードのオープニングで激闘を繰り広げたブラウンとその対戦相手のジョーダン・メインがファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得。一進一退の1ラウンドの後、ブラウンは何発ものヒザとパンチを叩き込み、その若き対戦相手が崩れ落ちるとレフリーが両者の間に割って入り試合のストップを宣告した。

最多ノックアウト記録を狙っているかのごとく、8つものKOが続出した今大会では二つのノックアウト・オブ・ザ・ナイトがトムソンとヨエル・ロメロに支給された。第1試合に登場したStrikeforce®からの移籍組みロメロはクリフォード・スタークスを1ラウンド、僅か1分足らずに飛びヒザ蹴りで沈め、そのUFCデビューを成功させた。また8年ぶりにUFCに復帰した元Strikeforce®王者のジョシュ・トムソンは2ラウンドにハイキックを叩き込み、ネイト・ディアスにプロ初めてとなるKO負けを経験させた。

また、今回のUFC on FOX大会ではサブミッションによる決着は見られなかったため、サブミッション・オブ・ザ・ナイトは支給されなかった。

ボーナスを獲得したファイターにはそれぞれ5万ドルが支給された。

また、会見の終わりにデイナ・ホワイトはUFC® 160で行われるグレイ・メイナードTJ グラントの一戦の勝者がヘンダーソンの持つライト級タイトルへの次期挑戦者となるだろうと語った。

UFC 159 公式計量結果

$
0
0
メインイベントではジョン・ジョーンズチェール・ソネンによるライトヘビー級タイトルマッチ、そしてマイケル・ビスピンアラン・ベルチャーのミドル級の一戦も行われるUFC 159はニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで開催、その模様は日本時間日曜日午前11からペイパービュー・ライブで中継される。また午前9時からは4試合のプレリミナリー・ファイトのFXによるライブ中継が行われる。さらにUFC on Facebookが“いいね”なファンのために午前7時35分からは3試合のプレリミナリー・ファイトのライブ・ストリーミング中継も行われる。

メイン・イベント – UFC ライトヘビー級チャンピオンシップ
チェール・ソネン (205) VS ジョン・ジョーンズ (205)

PPV メインカード
アラン・ベルチャー (185) VS マイケル・ビスピン (186)
シーク・コンゴ (237) VS ロイ・ネルソン (258)
ヴィニー・マガリャエス (205.5) VS フィル・デイヴィス (205)
パット・ヒーリー (155.5) VS ジム・ミラー (155)

FX プレリム
ヤンシー・メデイロス (155.5) VS ルスタン・カヴィロフ (156)
オーヴィンス・サンプルー (206) VS ギアン・ヴィランチ (206)
シェイラ・ガフ (133) VS サラ・マクマン (134)
ジョニー・ベッドフォード (136) VS ブライアン・キャラウェイ (136)

オンライン・ファイト
コーディ・マッケンジー (145) VS レオナルド・ガルシア (145)
ジェイムズ・ヘッド (170.25) VS ニック・カトーネ (173*)
カート・ホロバウ (145) VS スティーヴン・サイラー (145.25)

* カトーネは計量に失敗したためファイトマネーの20%が罰金として没収されるが試合は予定通り行われる。

ジョーンズ、ソネンをTKOに葬り、 5度目の防衛(ライトヘビー級タイ記録)に成功!: UFC 159 メインイベント結果

$
0
0
4月27 日、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行われたUFC 159のメインイベント、ライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズと挑戦者チェール・ソネンの一戦。得意の口撃で試合前に盛り上げたのはソネンの方であったが、試合で実力を見せつけたのは王者のジョーンズであった。ジョーンズは口達者な挑戦者を圧倒し、1ラウンドTKO勝利。5度目の防衛に成功したのだ。

「試合前にはいろんなことがあったから、やってやろうと思ったよ」と、ティト・オーティスのライトヘビー級連続防衛記録に並んだジョーンズは語った。「チェール・ソネン流のやり方でチェール・ソネンを倒してみたかったんだ。うまくできたと思うよ。」

しかもジョーンズはそれを、試合中に左の右親指を骨折するというアクシデントにもかかわらずやってのけたのだ。 気合い十分で戦いに臨んだ挑戦者のソネンだったが、25才の若き王者に完敗したのだった。

「ジョーンズは素晴らしいファイターだ」とソネンは語った。「ジョーンズは試合を決めに来たとき、決して攻撃の手を緩めることがなかった。ジョーンズの方が強かったのさ。私は自分に失望しているよ。もっとできると思っていたんだ。」

二度にわたってミドル級タイトルに挑戦をしたソネンはさらに、結果的にこれが彼の最後の試合になるかもしれないことを示唆した。

「おそらくこれが私の最後のチャンスだったんだと思うよ」と36才になるソネンは語った。しかし、あくまでもこの夜の主役は、ニューヨーク州エンディコット出身のジョーンズだった。ジョーンズは試合を終始支配してのけたのだ。

王者がオクタゴンに入場している間、ソネンは膝に手をおいてジョーンズを睨みつける動作と、ジョーンズに向かって手招きしてながら「カマーン!」と叫ぶことを繰り返した。しかし、ジョーンズは決してその挑発に乗ろうとせず、ゆっくりと時間をかけて歩いてきて、冷静な表情でオクタゴンの中に入っていったのだ。

試合前、両雄への観衆の声援が最高潮に達するなか、どちらがよりファンの支持を受けているかは判断し難かった。しかし試合開始後、テイクダウンを奪ってより大きな歓声を浴びたのはジョーンズの方であった。挑戦者のソネンもすぐに立ち上がり、両者は打撃を交換。やがてジョーンズはソネンをフェンスまで押し込み、二度目のテイクダウン。ソネンは何発か打撃をもらいながらも立ち上がるが、ジョーンズは組み付いて離れない。至近距離で激しい攻防が繰り広げられる中、常に手を出そうとするソネン。しかしジョーンズも打ち返しては、三度目のテイクダウンを奪い、決して主導権を譲らない。そしてこの三度目のテイクダウンから、ソネンが立ち上がることはなかったのだ。王者ジョーンズはここからパウンドで猛攻!ソネンの顔面を血に染めてゆく。そして1ラウンド4分33秒、レフェリーのキース・ピーターソンがついに試合をストップしたのだった。

この勝利でジョーンズは通算18勝1敗に。ソネンは28勝13敗1分となった。

“ビッグ・カントリー”・ネルソンとビスピンがニュージャージーで勝利:UFC 159 メインカード結果

$
0
0
4月27日土曜日、ニュージャージー州ニューアークのプルデンシャル・センターで行われたUFC159。セミファイナルのマイケル・ビスピン アラン・ベルチャーの一戦は、ビスピンが見せた素晴らしいパフォーマンスがかすんでしまうような、残念な終わり方をしてしまった。試合は偶然の反則によって途中で中止され、3R途中までの判定によってビスピンの勝利となったのだ。

ジャッジのスコアは二人が30-27、一人が29-28でいずれもビスピンを支持。これでビスピンは25勝5敗となった。敗れたベルチャーは17勝7敗に。

試合開始後、蹴りを当てていったのはベルチャー。対するビスピンは前に出る者の、なかなかベルチャーを追い詰めることができない。残り1分50秒時点で、作戦を変えたベルチャーは強烈な右パンチをヒット。一瞬効いたかに見えたビスピンは、すぐにまたベルチャーを追いはじめたが、なかなか捕まえられないまま終わった。

2ラウンド。徐々に距離を詰めてきたビスピンは、パンチのコンビネーションに蹴りも織り交ぜた攻撃を繰り出してゆく。対するベルチャーは余裕を持ちすぎたせいか、手数が減っていく。後半になってから反撃を開始しようとしたベルチャーだが、ビスピンのスピードと攻撃の正確さがそれを上回っていった。3ラウンドに入ってもペースを握り続けるビスピン。対するベルチャーは調子が出ず、有効打を当てられないまま時間が過ぎていった。

そしてラウンド後半、以前網膜剥離の手術をしたベルチャーの右目にビスピンの指が当たり、ベルチャーは痛みに崩れ落ちた。ドクターの診察を経て試合はストップ。そこまでの採点が集められ、ビスピンの勝利が告げられた。

ビスピンの試合後インタビューはこちら

ネルソン vs. コンゴ

ヘビー級のコンテンダー、ロイ・“ビッグ・カントリー”・ネルソンがまたもややってのけた。試合開始後僅か2分で、シーク・コンゴを仕留め、3試合連続のKO勝ちを収めたのだ。試合後ネルソンは、ヘビー級タイトル挑戦に名乗りを上げた。

「あのベルトが欲しいね」とネルソンは言った。「UFC 160 (ケイン・ヴェラスケス vs. アントニオ・シウバ )でどちらが勝とうと、その勝者に挑戦したい。)

開始後、クリンチの攻防で膠着したこの試合。レフェリーによるブレイクが入ると攻撃に転じたネルソンが、強烈な右一発でコンゴをノックダウン! なんとか立ち上がろうとしたコンゴだが、そこにネルソンは右の追い打ちをかけ、2分03秒でコンゴをマットに沈めた。

ネルソンはこれで20勝7敗に、コンゴは28勝8敗2分となった。

ネルソンの試合後コメントはこちら

デイヴィス vs. マガリャエス

試合前の長い舌戦を経て、ライトヘビー級のコンテンダー、フィル・デイヴィスが、宿敵のヴィニー・マガリャエスを打撃で圧倒し、3-0の判定勝利をあげた。

採点は二人が30-27、一人が29-28でいずれもデイヴィスを支持。デイヴィスはこれで11勝1敗1ノーコンテストに、マガリャエスは11勝6敗1ノーコンテストとなった。

1ラウンドを圧倒したのはデイヴィスだった。過去最高の打撃技術をみせつけたデイヴィス、ピンチを迎えたのはただ一度、マガリャエスにテイクダウンされて腕を狙われた時だった。しかしそれを振りほどいたデイヴィスは、ワンツーとフックを何度もヒットさせて主導権を握った。

2ラウンドも同様の攻撃を見せるデイヴィスは、さらに素早いテイクダウンを交えて攻め立ててゆく。ラウンド終盤、血まみれとなったマガリャエスは必死にテイクダウンを試みるも失敗。ラウンド終了してコーナーに戻ってゆくその顔には、失望の色が伺われた。

同様の展開が続いた3ラウンド、マガリャエスはデイヴィスの打撃を攻略できず。デイヴィスは戦略を変える必要もなく、勝利を掴んでのけた。

デイヴィスのオクタゴンの中でのインタビューはこちら

ヒーリー vs. ミラー

ほとんど7年ぶりに、待望のオクタゴン復帰を果たしたパット・ヒーリーは、見事にその期待に応えてのけた。ヒーリーは、長年コンテンダーの座を守り続けているジム・ミラーを削ってゆき、3ラウンドに一本勝ち。きわめて見応えのあるライト級戦を制したのだった。

「俺はこれからも個々で活躍するよ」と、元ストライクフォース戦士のヒーリーは言った。ヒーリーにとってこの試合は、2006年にアンソニー・トレスに敗れて以来のオクタゴンでの戦いだったのだ。

試合開始後、ミラーの打撃が冴え渡る。ローでヒーリーのバランスを崩し、パンチで痣をつくり、さらに膝でダメージを与えていったミラー。さらにテイクダウンを奪ったミラーは、ヒーリーの二度に渡る腕十字狙いを防いで攻撃を加えてゆく。残り2分を切ったところで今度はヒーリーが反撃に! お返しのテイクダウンを決めたヒーリーは、パウンドとスラムを繰り出してゆく。しかしこの一進一退のラウンドにおいて、最後に優勢に立ったのはミラーだった。返して上になったミラーは、上から強烈なパンチの連打! ラウンド終了まで攻め立て、ヒーリーを血まみれにしてみせた。

さんざん打たれたものの、決して心は折れていないヒーリーは、2ラウンドの開始と同時に反撃開始。ミラーをフェンスまで追い詰めてゆく。一進一退の攻防の末、ヒーリーはミラーをテイクダウンし、上から攻め立ててゆく。ミラーも下から関節技を狙ってゆくものの、ヒーリーは許さずにやがてチョークの体勢に。ミラーはすぐに逃げて、体勢を返す。両者が立ち上がった際に優位な体勢を取ったミラーは、ギロチンを狙って再びグラウンドへ。しかしそれも決まらず、またもや立ち上がった両者は打ち合いを展開した。

これを取った方が勝利を得る最終ラウンド、両者はお互いの得意分野で勝負に出る。つまり、ミラーは打撃で、ヒーリーはテイクダウンを狙っていった。強打を何発か当てたミラーだが、ヒーリーがテイクダウン! 上から血まみれとなったミラーを削ってゆく。そしてヒーリーはバックからチョークの体勢に入ると、ミラーは失神! 4分2秒で見事な一本勝ちを収めた。

「最高の気分さ」とヒーリーは言った。「僕の心を折ることは誰もできないよ。ちょっとやられて目も腫れているのは分かっていたけど、やる気に満ちあふれていたよ。今回のUFC復帰に向けて、本当にハードな練習をしてきたんだ。UFCで戦うのは7年ぶりで、その間にいろんな経験をしてきた。ずっとやり続けることができたのは、僕の戦いへのラブのおかげだよ。」

ヒーリーの試合後インタビュー(とブルース・バッファーの言い間違い)はこちら
Viewing all 2587 articles
Browse latest View live