WEC王者のアンソニー“ショータイム”ペティスにとって、UFC参戦以来、そのタイトル挑戦までは長い道のりであった。最初はフランキー・エドガーの再戦による延期、自身のオクタゴンでの敗北、そしてフェザー級タイトル挑戦の延期を余儀なくさせた数々の負傷。しかしその長い道のりの果てにはペティスにとって裏庭とも言えるミルウォーキーで開催されたUFC 164でのメインイベントで実現した、ベンソン・ヘンダーソンとの因縁の再戦が待っていた。そして2010年にベンソンからWECライト級ベルトを奪い取ったあの名勝負から、ほとんど3年が経過した今夜の一戦でも−わずか1ラウンドにも満たない素早さで-ペティスは再びベンソンの腰から黄金に輝くベルトを奪い取った。
試合が開始されるや否やヘンダーソンはテイクダウンに飛び込むと、ペティスを金網に押し込んだ。観客の“レッツ・ゴー・ペティース”と言う声援はすぐにブーイングへと変化したが、ベンソンは密着すると体重かけペティス金網に押し付けながら、そのバネを奪うべく相手の足へと無数の蹴りを繰り出した。ペティスは巧みに両足を広げてテイクダウンを防ぎながら挿し返し、攻防がオクタゴンの中央へと移るとすぐさま得意の打撃を繰り出したものの、このラウンドの前半に関してはやりたいことを行うだけの空間を得る事はほとんど出来なかった。
3度のテイクダウンが跳ね返されたヘンダーソン ... Read the Full Article Here
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